2011年5月30日月曜日

トラカミキリ族の仲間たち


たぶん、金毛がとれてしまったキンケトラカミキリ?

⇧撮影:2014-06-08


この日はトラカミキリによく出会った。ぱっと見同じ種類と思っていたが、こうして並べてみるとかなり違う。触角の長さ、色合い、トラ模様もしかり・・・。

左:キンケトラカミキリ  主な寄主植物・・・ケヤキ、エノキ(ニレ科)
右:エグリトラカミキリ  翅端が鋭くえぐられる。

⇧撮影:2011-05-28

ついでにこれまでに撮った他のトラカミキリの仲間。⇩
左:フタオビミドリトラカミキリ(2009-08-15)
海流により分布を拡散している種。
中:キスジトラカミキリ(2010-07-09)   赤いダニにたかられている。
右:トゲヒゲトラカミキリ(2008-05-06) 交尾体。
  ヒゲのトゲがちょっとわからないが・・・。



追加画像   撮影:2011-08-06

 遠目には茶色い翅のアブに見えた。シックなこげ茶色。種名不明だけど、トラカミキリの仲間だろうな・・・。1500m地点の草原風の環境にいた。
追記:ウスイロトラカミキリでした。平地から普通に見られる種らしい。各種広葉樹につく。

2011年5月28日土曜日

ナガタマムシの仲間


ナガタマムシ亜科

似た種が多い。多分小さかったと思う・・。  撮影:2011-05-28 

猫の捕ってきたベニスズメ


ホウジャク亜科

 風呂場の掃除をしていたら、上の網戸あたりにやや大型の蛾がいることに気がついた。近づいてみるとベニスズメ。多分うちの猫に捕まえられて連れ込まれたに違いない。
(うちの黒猫は、夜どこからか大型の蛾を生け捕りにして家に持ち帰るクセがある・・・)

 いつから風呂場にいたかは不明。チョークの色のような紅色が多少剥げているのは致し方ない。弱っているのか飛ぼうとしないので、葉っぱの上にとまらせておいた。じっとしている。この個体が♀なのか♂なのかわからないが、♀だったらフェロモンを飛ばしているのかもしれない。翌日はいなくなっていた。
  
撮影・・・2011-05-25

2011年5月25日水曜日

ヒトツメカギバとマダラカギバ*幼虫 他


クマノミズキの芽吹き(左:2011-04-24)

        冬芽(右:2011-03-20)

 昨年アゲハモドキやアオバシャチホコの幼虫をみつけたクマノミズキで、また蛾の幼虫を発見。この木は橋の上から葉っぱをめくって探すことができるので。

⇩左:ヒトツメカギバ(カギバガ科) 食樹・・・ミズキ科
   ユニークな黒い顔をしている。目が合ってしまった。成虫はよく見かける。

 中上:これはだれの巣だろう?あちこちにある。

追記:これはヒトツメカギバの幼虫の隠れ家らしい。昼間はこの中に隠れていて、夜間に出てきて葉っぱを食べるとのこと。でもこの日はなぜか昼間うろうろしている幼虫がいたので撮影することができた。葉っぱに隠れていた若齢幼虫はこちら

⇩中下:ヒメヤママユ(ヤママユ科)2齢幼虫  食樹・・・いろいろな葉を食べ                る。頭頂部が赤いのはこの時だけ。

  右:マダラカギバ(カギバガ科) 食樹はミズキ科
    カギバガ科の幼虫はみな個性的。これは横から見ると平べったい。


⇧撮影:2011-05-21


             左:アゲハモドキ(アゲハモドキガ科)幼虫  2010-09-26

             右:マダラカギバ(カギバガ科)成虫 2009-07-05

2011年5月24日火曜日

シラオビシデムシモドキ


ハネカクシ科 ヒラタハネカクシ亜科


 伐採されたアカマツの切り口にいた。全部で10頭。樹液でも舐めている様子。シデムシに似たハネカクシの仲間という意味か・・・。

 標本写真では白帯の部分が黄ばんでいるが、生体はつややかな純白。

撮影:2011-05-21

2011年5月22日日曜日

イチモンジチョウ*幼虫と成虫


 鉢植えのハスカップに見慣れぬとげとげの幼虫を発見。大きさの違う者2匹確認。イチモンジチョウは近くの山に行けばよく見かけるが、庭ではあまり見ない。それにしてもなぜハスカップに?と不思議に思ったが、スイカズラ科の植物と知り納得。

↑ 撮影:2011-05-19(左)  2011-05-21(右)


↑ 撮影:2011-05-23


↑ 撮影:2011-05-25


成虫   ⇧撮影:2010-08-27


ビークマーク付き。  撮影 2012-06-16

蕗の葉にエグリグンバイ


追加画像   ↑撮影 2012-05-05

      
 庭に毎年生えるフキを食べてみようと、茎から葉の部分を切り離していたら何かついているのに気がついた。小さな虫の抜け殻だろうと思ったが、一応写真に撮って拡大してみて驚いた。

 グンバイムシを実際に見るのは初めて。こんなに繊細な姿なのに、小さいがゆえに大抵の人には気がついてもらえないだろう。触ってはじめてよたよたと動くというのも半翅目らしくない。ごみに擬態しているのだろうか?   撮影:2011-05-21

2011年5月19日木曜日

そろばん模様のルイステントウ


ミヤマニガウリにて。


  ⇧撮影 : 2009-08-23


撮影 :  2011-05-15

 4mm前後の小さなテントウムシ。
クマザサの上で日向ぼっこしていた。このテントウムシに会うのは2度目。前回はここより樹木の茂った薄暗い森林で、ミヤマニガウリの葉上にいた。場所はかなり隔たった所だが、同じ標高1,500m地点。(下の写真)

 個体変異がある種らしいが、私が見たのはどちらもソロバン模様。
ルイステントウは、針葉樹につくカサアブラムシ類を捕食するとのこと。

2011年5月18日水曜日

アズマヒキガエル*産卵


 この日、森の中の水場で沢山のヒキガエルのカップル達が産卵していた。普段は物陰に潜んでいる彼らも、この時ばかりは人目もはばからず水のある場所に集結する。

 あまりにも無防備。途中ハシブトガラスの餌食になる者もいた。
  
撮影:2011-05-15

2011年5月14日土曜日

続・黄色い繭*リンゴドクガ


 昨年の秋、室内で見つけた「黄色い繭」のその後。
繭は冬の間、火の気のない玄関の隅っこに置いた。暖かくなってきたら、外の軒下に移動。(やっぱりどんなものが出てくるのか見届けたいので、通気性のある飼育ケースに入れて・・・)

 それからなるべく毎日覗くようにしていた。そしてこの日の朝、入れておいた枝にとまっている成虫(♀)を発見。⇧実は本当に羽化するとは思わなかった!ケースから近くのアロエの上に移動して撮影。⇧あんまり動かない。心配だけど、あとはどうぞご自由にとそのまま放置して出勤する。
 
 夜遅く帰宅した時見てみると、朝居た場所を動いていなかった。死んでしまったかな・・・と思ったがそのままにしておく。そして翌朝。成虫はアロエの葉の上にはいなかった。その辺にころがっているかな、と探してみるがいない。それから近くの植木鉢に、なにか長いものが止まっているのに気がつく。なんとあの成虫の交尾体!(写真下・下が♂)いつの間に・・・。これがフェロモンとやらの成せる技か。


 その日の夜帰宅して見てみると、♂は去り♀だけ同じ場所にいた。翌朝、♀も去っていた。どこかに産卵にとびたったのかな?  撮影:2011-05-10

 種名はリンゴドクガのようだ。ドクガと命名されてはいるが、幼虫、成虫とも毒はない。自分も知らずに触れていたがなんともなかった。黄色い長毛のとても美しい幼虫はまだ見たことがない。確かに庭にリンゴの木があるので、窓を開けている時にでも侵入したのだろうか?不思議。(幼虫はリンゴのようなバラ科に限らず、ブナ科、カエデ科、ヤナギ科などいろいろな木につく)

     ⇧撮影:2011-05-11       


 リンゴドクガ 幼虫   撮影:2011-08-06


 撮影 2011-10-23 

2011年5月10日火曜日

エンマコガネの仲間



エンマムシ科

こちらは下と似たフォルムだが、別の種だろうか?  ↑撮影:2020-08-29


葉っぱの上で気持ちよさそうに日光浴していた小さなコガネムシ。10mm前後。

スズキコエンマコガネかな? 土だか糞だか?全身にコーティング。
 
 撮影:2011-05-07

あるハエの死


 ノイバラの棘に、ん?スズメバチくらいのモズがいたら、こんなはやにえをしても不思議はないが・・・。ハエの世界にもおっちょこちょいがいるみたい。

 以前にやはり植物の棘に翅をひっかけて身動き出来ず、命を落としたトンボを見たことがあるが、これも似たような事故だろうか?  撮影・・・2011-05-07

2011年5月8日日曜日

フタスジヒラタアブ♀成虫と幼虫


ヒラタアブ亜科

 追加画像↑ 撮影 2012-09-30


 あまり見かけないアブが飛んできた。ノイバラの茂みの内側に潜り込んだので、自分も後を追う。真ん中の写真は産卵しているように見えるが・・・。
撮影 ↑↓ 2011-05-07



右:撮影 2010-06-25  フタスジヒラタアブの幼虫。ちょっと怖いかんじ。

左:撮影 2011-05-07  これもヒラタアブの幼虫と思われる。最初蛹かと思っていたが、しばらくして動き出したのでびっくり。

イバラヒゲナガアブラムシ


撮影・・・2011-05-03~05-07
 ノイバラの花の香りが好きで、藪に生えていた枝を何本か挿し木にしておいたら根付いた。根付いたどころか、恐ろしい生命力で繁茂し狭い庭が藪になるところだった。野生のものを甘く見ていた。そして花はというとさっぱり咲かない。少しばかりは咲くが、香りたつほど咲いてくれない。それがアブラムシのせいだと薄々気づいてはいたが・・・。
カエデ同様、ノイバラもこの時期ベタベタ。

 イバラヒゲナガアブラムシはバラ科の植物につく緑色のアブラムシ。成虫は有翅のものと無翅のものがいる。写真の黒いアブラムシ(右下)は別の種類のものだろうか?
アブラムシがどっさり居るおかげで(?)いろいろな虫たちのたまり場になっている。この日見かけたノイバラの住人たちの一部を紹介。


撮影・・・2011-05-07
〈上段左より〉
ナミテントウ:幼虫も成虫もアブラムシを捕食。
ヤマトクサカゲロウ:幼虫がアブラムシを捕食。
キイロテントウ:菌類食。
〈下段左より〉
ネコハエトリ:ノイバラにやって来る昆虫たちを捕食。
誰かの卵:不明 (追記;これはナミテントウの卵でした!2011-05-22
ドクガの幼虫:葉っぱをむしゃむしゃ・・・。

シラカバにいたヒラタカメムシ


初見のヒラタカメムシ。シラカバの根元に近い所にいた。

 撮影:2011-05-08

2011年5月7日土曜日

ホシミスジ*幼虫と蛹


 コデマリの芽吹きが始まると、ホシミスジの幼虫のことが気になる。今年は見つけられるかな・・・と探してみるがなかなか出会えない。
この日も、出勤前だというのに様子を覗う。するとハナグモが葉っぱの上で、なにか引きずっているのに気がついた。いやな予感は的中して、獲物はホシミスジの幼虫。このクモが仕留めたのだろうか?幼虫がこういう状態で出現しているということがわかっただけでも参考になった。
 それから間もなく、枯枝の先にいる黒っぽい幼虫を発見。葉っぱの上に移してやったら、元気にむくむくと動き回りどこかへ行ってしまった。


↑撮影・・・2011-05-06


撮影・・・2011-05-18

 庭のコデマリにいるホシミスジの続き。
なかなか見つけられなかった幼虫だが、2-3日ぶりに見てみるとあっちこっちにいろいろな大きさの幼虫たちがいた。今にも羽化しそうな蛹もあった。羽化の様子を見られたらいいな。

蛹と成虫の様子はこちら

2011年5月5日木曜日

ヒメバチ・枯れ木に産卵


ヒメバチの仲間が、細い枯れ木をウロウロしていた。
長い触角を聴診器のように木肌に当てながら・・・。これが触角の本来の役割なのかな?枯れ木の中でうごめくものを探しているようだ。そのうち木の割れ目に産卵管を差し込んで動かなくなった。宿主を探し当てたか。  撮影・・・2011-04-27

2011年5月3日火曜日

ヤマトクサカゲロウ*越冬態 他


クサカゲロウ科

 昨日、今日と庭で赤味を帯びたクサカゲロウを見た。今日の個体は触角に松脂みたいなものをつけている。なんていうカゲロウだろう?と調べてみると、なんとヤマトクサカゲロウの越冬型。カゲロウが越冬するなんて初めて知る。  ⇧撮影 2011-05-03 


左上:2011-04-24 ⇧
 クサカゲロウ科のカゲロウたちは、みな薄緑色の翅でよく似ている。顔のアップを撮らないと同定できないという。
 ちなみに越冬型が体色を変えるのはヤマトクサカゲロウだけとのことだが、すべての個体が変えるわけではないらしい。だからこのカゲロウの名前はわからない。

左下:2011-05-03 ⇧
 これは色合いからみてヤマトクサカゲロウの亡骸だろうか。クモにでも捕らえられたのかな?厳しい冬を乗り越えても、子孫を残すまで生き延びるのは容易ではない。
クサカゲロウ科の卵はこちら



灯火に飛来した個体。  ⇧撮影 2014-03-27

2011年5月2日月曜日

モミジニタイケアブラムシ


撮影・・・2011-04-26(上真ん中のみ)     2011-04-30(その他)
上左:幹母(越冬卵から生まれる第一世代)もう死んでいる様子。
上中:幹母が生んだ幼虫?
上右:有翅型
下左:有翅型と無翅型がいるらしい。
下中:ヒラタアブの幼虫は天敵ということになる。
下右:この白い有翅の虫は不明。

モミジニタイケ→紅葉二態毛

カエデの葉についていた種々雑多な小さな虫たちが、実は皆同じ虫だったと知り驚いた。夏になると、扁平で周縁に団扇状の突起を持つ越夏型幼虫が出現するという。
たかがアブラムシであるが、複雑な生涯を送る虫のようだ。