朝、お堂への急な石段を登っていた時みつけた小さな蝉の亡骸。手にとってみると、背中に黄色い点がふたつ。おお、チッチゼミ!4年ほど前に一度だけ会ったことがある。葉っぱの上に止まっているその姿は、なにか大きめの半翅目の仲間だと思ったが、蝉だとは思わなかった。小さすぎるから。
そしてそいつは盛んに囀っていた。蝉の鳴き声ではなく、直翅目のような声色で。チッチッチッチッ・・・。やっと「チッチゼミ」という名前が頭をよぎった。それにしても、小さすぎるその姿にびっくりした。
調べてみると、チッチゼミはアカマツ林等に生息する蝉らしい。ハルゼミの多いこの森にはきっと沢山いるに違いないが、姿を見る機会はあまりなかった。いるとわかったら、これからは耳をすませて鳴き声を聴かなくちゃ・・・。でもその声は高音域で、加齢と共に聞き取りにくくなるらしい。まだ大丈夫かな? 撮影:2013-10-03
右:たまたま机の上に転がっていたミンミンゼミの亡骸と大きさ比べ⇧
初めての出会い。
撮影:2009-09-19