少し動きがにぶいカゲロウの仲間が、タラの木のまわりをウロウロしていた。指を差し出すと手に乗ってくる。もう命の火が消えそうな個体なのかも・・・とその時は思った。これが「亜成体」のカゲロウだったとはこの時は知るヨシもない。
この写真を撮った後またタラの老木にとまらせて、巣材集めにやって来たアシナガバチの方を見ていた。そして3分後、あのカゲロウはどこへいったかな・・・とタラの木の周りを探してみると下のような状態に!
クモに捕まえられた!とまず思ったが、クモの姿が見あたらない。なにか苦しそうにのた打ち回っている。訳のわからないまま2分ばかり見ていると、抜け殻のようなものを残して本体は木の裏側に移動していった。
脱皮?カゲロウが羽化後にまた脱皮するなんて知らなかった。そんなことする間もなく死に急ぐ虫だと思っていたから。
無事「成虫」になったカゲロウ。ひと回り大きくなった。翅の模様も違う。
この仲間は、幼虫→亜成虫→成虫という特殊な変態をするとのこと。 (半変態と呼ばれる)
それにしても、わずか5-6分ばかりで脱皮ができるのだろうか?このタラの木は老木とはいえ程よくざらついているので、踏ん張りがきいたのかな?
撮影:2012-04-29
(タイトル変更:脱皮→羽化。これ以上脱皮することはないでしょう・・)