2011年10月30日日曜日

10月の蛾*成虫と幼虫


↑ 左上より

          チャハマキ(ハマキガ科)♂   2011-10-01
          フサヤガ(ヤガ科)        2011-10-01
          シロオビノメイガ(ツトガ科)   2011-10-15
          イチジクキンウワバ(ヤガ科)  2011-10-15
          アワヨトウ(ヤガ科)        2011-10-16
          ミノウスバ(マダラガ科)♂    2011-10-22


2011年10月29日土曜日

ミスジチョウ幼虫*これから冬支度

           
 山の公園のイロハモミジの根元あたりでうろうろしていた。初見の幼虫で、調べてみたらミスジチョウの幼虫の4齢か5齢らしい。冬の間、カエデの枯れた葉にはりついて幼虫の姿で越冬。その葉はしっかり糸で落葉しないようにくくりつけてあるとのこと。
この幼虫もこれからその作業に取り掛かるところかな?    2011-10-23 
越冬中の様子はこちら


 今年の6月、朝の見回りの時にみつけたチョウ。この時期ホシミスジは蛹の状態で、すでに飛んでいるコミスジよりかなり大きい。表翅が見られず裏翅だけで調べてみたらミスジチョウのよう。どこからか飛んで来てひと休みしているお客さんだと思っていたが、もしかしてうちのイロハカエデで越冬して、その後羽化したのかもしれない。
今年の冬は枯れ残った葉に注目。  2011-06-03

2011年10月26日水曜日

不明カゲロウの幼虫*オオクサカゲロウ?


    カシワは春まで葉を落とさない


 大きめのカゲロウの仲間の幼虫がいた。カシワの葉裏で越冬するのかな?


↑ カシワの冬芽

追記:後日、もしかしたらオオクサカゲロウかな?と思い、タイトル変更。

撮影:2011-10-25

ヘラクヌギカメムシ

    
 カシワの木に、おなかのはちきれそうなヘラクヌギカメムシたちがいた。枝の下側に長く産み付けられた卵塊。ちょっと見、なにかの幼虫みたい。春にはこの木で幼虫たちの姿もよく見られた。(写真下)  撮影:2011-10-25 


後日、上記と同じ木にて。撮影・・・2011-11-20


   昨年の秋、産卵風景を撮影したカシワの枝。いつの間にやら沢山の幼虫が孵っていた。卵を包んでいたゼリー状の物質を食べてある程度大きくなるらしい。なかなか恵まれた幼少時代を過ごすカメムシだなぁと思う。黄色いのは脱皮したて。↑


↑上段:2011-05-12
 左下:2011-05-28
     右下:2011-06-11(成虫)


4齢幼虫かな? 撮影 2013-05-14

※ 当初のタイトルは「クヌギカメムシ」でしたが、クヌギカメムシはクヌギの木にしか見られないとのことで、ヘラクヌギカメムシに変更しました。

カシワハマルタマフシ


形成者:カシワハマルタマバチ

 赤い虫えいは、もうすぐ落下すると思われる。晩秋に羽化した成虫は、冬芽に産卵するらしい。  撮影・・・2011-10-16 


落下しないで干からびていた虫こぶ。  撮影:2011-11-20

2011年10月25日火曜日

秋の蝶たち、それぞれ


エノキの落葉


ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)幼虫? 2011-10-09   エノキの葉にて


ヤマトシジミ(シジミチョウ科) 2011-10-20 

 早朝、寒そうにしていた。触角も・・・


アカタテハ(タテハチョウ科) 2011-10-25 

コンクリートの上で日向ぼっこ。成虫越冬。

 今日は公園で、アサギマダラが一羽ふわふわ飛んでいるのを見た。山から降りてきて里でしばらく過ごすようだが、10月も下旬までいるとちょっと心配になる。これから南下するのかな?明日から寒くなるらしい。

2011年10月24日月曜日

この夏の?


左上:2011-07-31 この木はノリウツギだったかなぁ・・・?
右上:2011-08-31 ハリエンジュの葉裏。ふわふわの毛に包まれた卵
左下:2011-09-07 大型イモムシの糞の輪切り状態のもの
右下:2011-09-07 庭の隅に置いてあったブロックをひっくり返したら・・・



左上:2011-09-10 リョウブの葉裏にて
右上:2011-09-10 カツラの葉裏にて
左下:2011-09-10 蛹の抜け殻?
右下:2011-09-24 寒天状のぬらりとしたもの・・・カキの葉

2011年10月23日日曜日

チャイロカメムシ*個体変異


チャイロカメムシ亜科

 3週間以上前に撮ったカメムシの写真を調べてみた。とにかく小さい上に地味なので、すぐに調べる気にもならなかった。よく行く公園のオミナエシに数匹ついていた。

 模様があるものは幼虫かと思っていたがよく見れば成虫。成虫でこれだけ個体変異のあるカメムシは珍しいと思った。そしてこの種がなぜかキンカメムシ科という事実。衝撃的だった。今後注目していきたい。  撮影:2011-10-01 


↑別の場所で見つけたチャイロカメムシ。左より、若齢幼虫→終齢幼虫→成虫


この可愛らしい若齢幼虫の、背中の人面模様が怖い・・。  撮影 2019-07-21

2011年10月22日土曜日

ハサミツノカメムシ ♂と♀


交尾  撮影 2010-07-24


↑立派なハサミを持つ♂。一回り小さいヒメハサミツノカメムシという種もいるらしい。


    ハサミツノカメムシ ♀

 秋が深まるとこんな色になるカメムシが多い気がする。 撮影:2011-11-13 


↑↓ こちらは死骸でした。さすがに3月ですから・・。


撮影:2014-03-09

2011年10月21日金曜日

ジョロウグモの卵のう


 今年うちの庭はジョロウグモだらけ。(いつもいたナガコガネグモは見当たらない)
この日、ウメの木の幹で卵のうを守る♀を発見。⇧


撮影・・・2011-10-18

 この赤いドロップのような卵のうは、厳冬期の公園のサクラの幹でいっぱいみつけて、何だろうと思っていたものと同じ。⇩


⇧撮影:2011-01-22

 そうか、ジョロウグモが産んだものだったんだ!すっきり。この♀グモは翌日もずっと卵のうの上に覆いかぶさるようにしていたが、20日の朝には姿がなかった。


左:2011-10-09   脱皮していた♀もすっかり成体になっていた

右:2011-10-18   別の場所にいた♀。産卵する前になんらかの理由で死亡していた(おなかにキズ)近くで♂が途方にくれていた(?)

2011年10月19日水曜日

ミノガとリンゴケンモン*幼虫


池のそばの木柵の上にチビ蓑虫がたくさんいた。 2011-10-15


キイロテントウとリンゴケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)の幼虫がさりげなくすれちがった。私がてんとう虫だったら、ちょっとびびってしまうかも・・・。
 2011-10-15

2011年10月18日火曜日

美しくも危険なイラガの幼虫*その3


  ヒメクロイラガ 幼虫   撮影 2011-10-15

初見のイラガ。時々行く公園の木にたくさんいた。何の木かはわからず・・・。


《過去に撮影したイラガの幼虫たち》

左上:テングイラガ 黄緑色タイプ  2010-08-08
右上:テングイラガ 赤褐色タイプ  2010-10-22
左下:クロシタアオイラガ      2010-09-11
右下:アカイラガ          2009-10-10

2011年10月17日月曜日

ホシホウジャク


ホウジャク亜科

  日向ぼっこしていた。たぶんもう飛べなくなったのだろう。

↑撮影 2009-11-08


 夏の終わり頃、黄昏時になるとどこからともなく音もたてずにやって来る。とてもミステリアスなイメージ。思わずカメラを向けるが、薄暗いのでボケボケの写真になってしまう。

 でもこの時期になると光量が弱くなるのか、真昼間から出現してくれる。そこでホバリング撮影に挑戦!(それでもやっぱりボケボケ・・・)長いストローで飛びながら蜜を吸う。友人がハチドリと間違えたのも無理はない。  撮影 2011-10-16

虫こぶに寄生バチ?


 ついつい撮りたくなるヨモギのモコモコ、ヨモギハシロケタマフシ。この時もそんな衝動でパチリと撮っただけ。でも拡大してみて何か小さな虫がいるのに気づき、再度カメラを近づけた。虫こぶの形成者はタマバエのはずだが、あんまりハエらしくない。

 「虫こぶハンドブック」(文一総合出版)に載っている成虫の写真とは明らかに違う。この長い産卵管の持ち主は、中にいる幼虫を狙った寄生バチか?
小さな虫は時間をかけて丁寧に虫こぶの中を探っていた。


撮影  2011-10-15

2011年10月14日金曜日

晩秋の蛾*ノコメトガリキリガ


ウリノキにて。自分の色を知っているんだね。見つかりませんように・・。

⇧撮影:2019-11-16
 

 幼虫はモモ、リンゴ、ナシ、ボケ、ツバキ等を食べる。外縁部のギザギザ模様がノコメ?    ⇧撮影:2015-10-07


庭のイチイに止まる。  ⇧撮影:2011-10-14
 

夜、台所の窓ガラスにやってきた。後翅は暗色。

撮影:2011-11-20

2011年10月13日木曜日

マメハンミョウ


ツチハンミョウ科

 一昨年市民農園を借りた時、畑でみつけた。後にも先にもこの時しか見たことはない。畑では雑草を育てただけだったが、この虫に会えたので借りた甲斐があったと思う。

 幼虫はイナゴ等の卵を食べる。毒を持つ昆虫は、妙に堂々としていて逃げまわらない気がした。   撮影:2009-07-28

ヒメツチハンミョウ


          ヒメツチハンミョウ(ツチハンミョウ科)

  標高1,200mくらいの山地の土手にいた。触角の様子から♂か?幼虫は過変態という不思議な変態を繰り返してハナバチ類の巣に寄生し、卵や蜜などを食べるとのこと。(詳しくはファーブル昆虫記参照)

 この虫もすごいけど、その生態を解き明かした人間もすごい。体内に有毒物質カンタリジンを含む。     撮影:2011-10-08

追記:ツチハンミョウの仲間は15種くらいいるらしいので、ヒメツチハンミョウではないかもしれない。

2011年10月12日水曜日

ウスチャヤガ*蛹と成虫


庭の草の下の地面にころがっていた蛹。  ⇧撮影:2011-09-11 


 どんな蛾が出てくるのだろう?と、蛹を古い水槽で作った飼育箱に入れておいた。幼虫の飼育は食草の供給など手がかかりそうだが、蛹なら出て来るのを待つのみ。

 ただひたすら毎日箱を覗いていた。そして約一ヵ月後、蛹が少し移動していたので探してみると成虫がいた!地味な色合いで枯れ葉に埋もれていた。思ったより小さな蛾だった。   ⇧撮影:2011-10-09 


翌年、同時期に庭に出現した個体。  ⇧撮影:2012-10-10