2012年6月30日土曜日

ホシベッコウカギバとアシベニカギバ 他


左:ホシベッコウカギバ(カギバガ科) 上下同個体
久しぶりに会った。パラフィン紙のような透明度の翅。♂は紋の色が濃いとのこと。これは♀?食樹はクマノミズキやヤマボウシ。

右:アシベニカギバ(カギバガ科) 上下別個体
あまり撮影した覚えがないカギバガ。枯れ葉のように見える。
食樹はスイカズラ科(ガマズミ・サンゴジュ・ゴマギ・カンボク・・・)


 ヒトツメカギバもいた。とても目立つけど、目玉模様で身を守っているのかな? 
 
⇧撮影:2012-06-30


 マエキカギバ(カギバガ科) (左:2012-05-27  右:2012-06-24)

 地味で比較的よく見かける種だが、ついつい撮りたくなる。
細かい銀箔のような模様が渋い!食樹はクヌギ、コナラ、クリとのこと。


サワギク(キク科)

 久しぶりに近くの山へ行くと、ずいぶん夏めいていた。春蝉に混じって夏蝉の声も聞いたような気がする。鮮やかなヒオドシチョウの新成虫も見る。

マツノクロホシハバチ*幼虫と成虫


  マツノクロホシハバチの幼虫  ⇧撮影:2010-08-15

 

⇧マツノクロホシハバチの♀。これから産卵か?  撮影:2012-06-30

2012年6月28日木曜日

6月のオオネグロウスベニナミシャク


 薄暗い林の中を歩いていたら、はらりと葉っぱが落ちるように何かが地面に落ちた。その場所まで行ってひざまずいて見ると小さな蛾。『あっ見つかっちゃった!逃げなくちゃ・・・』とまた飛び立つ蛾もいるが、この蛾はじっとしていた。『見つかったみたいだけど大丈夫、大丈夫・・・こうして枯れ葉の上にいれば大丈夫・・・』と自分に言い聞かせているみたい。

 地味な色合いだけど美しい。何度も塗り重ねられた油彩のような。帰ってから調べてみたら知っている蛾だった。毎年秋も深まる頃現れて時々室内にも侵入して壁に止まっていたりする。私にとって冬になる前の淋しい季節の象徴だった。
食樹はコナラなどのブナ科とヤナギ科。春と秋に出現するらしい。  
撮影:2012-06-17

《追加画像》


昨年の秋、玄関戸に来た蛾(左右同個体)
よく似た種にウスベニナミシャクがいて、裏翅の模様に相違点があるとのこと。これはオオネグロ~でいいのかな?   撮影:2011-11-11

2012年6月25日月曜日

ヤママユガ科幼虫*ヤママユ 他


 2012-05-20  オオミズアオかと思ったが、時期的にヤママユと思われる

(下とは別個体)


⇧上:2012-05-13  ヤママユ若齢幼虫

 下:2012-06-13  計らずも一ヵ月後に撮影。多分同一個体。同じ幼木にいたので。


↑2012-06-16  ヤママユ(上とは別の場所  )


↑2012-05-13  ウスタビガ若齢幼虫


2012-06-17  ヒメヤママユ 特に外傷もなく死亡していた。

2012年6月24日日曜日

ネグロクサアブ*庭に現る


クサアブ科

 昨日の夕方薄暗くなった頃、庭のヒメジョオンにネグロクサアブの♀がとまっていた。いままで山の方でしか会ったことがなかったのでちょっとびっくり。3回目の出会いなので、早速匂いをかいでみることにした。

 鼻を近づけると、さすがにもぞもぞ動き出した。食われる~と思ったのかな?これといった匂いはしなかった。標本とか、死んだ個体が匂うのかもしれない。残念。行き場に困っているようなので手にのせてみた。脚をぐっと伸ばして初めて見る体勢。なかなかかっこいいぞ。いよいよ飛ぶのか?

 そしてブ~ンと重たそうな羽音をたてて離陸。しかし1mくらい飛んで不時着。やっぱり飛ぶのは苦手みたい。拾って近くのウドの葉の上に置いてやると、居心地がいいのかそこに居座る。翌朝また会えるといいなと思っていたがそれっきりとなる。  撮影:2012-06-23

ミズイロオナガシジミ

 


  最もよく見かける種かも・・。幼虫食樹はブナ科。木漏れ日とかの当たり具合で、
水色に見える事があるのかな?の表側は濃灰色をしているそうだ。

撮影 :   2012-06-24

2012年6月22日金曜日

ミミズク(虫)*羽化


8:18  翅が伸びきって落ち着くと動き出した。おっと抜け殻といいかんじに並んでくれた。あとでパソコンで拡大して見たら、下に幼虫もいる。偶然3態が1枚の写真に納まる。

(羽化の経過は⇩)朝、庭のリンゴの幹で羽化中のミミズクを発見。


↑ 7:36~7:43  (横から) やっぱり蝉の仲間。ミミの部分がなぜか赤い。


 ↑ 7:39~7:52(上から)早いペースで翅が伸びてゆく。しかめっ面がかわいい。

(この後、一番上の写真に続く) 


9:43 だんだん黒くなってきた。小ネズミみたい。出勤時間になりこれが最後の一枚。


 リンゴの幹にはこれから羽化しそうな幼虫。下草には新鮮な成虫が止まっていた。

撮影:2012-06-21

2012年6月20日水曜日

クジャクチョウ*成虫と幼虫


マツムシソウに止まって日光浴。  撮影 2018-09-19


 クジャクチョウの幼虫がいっぱい。あっちにもこっちにも・・・。 2012-06-17


これは死骸?それとも脱皮殻?

2012年6月19日火曜日

ホソアシナガバチ達の小さな巣


アシナガバチ亜科

   庭のキショウブの葉の裏側にムモンホソアシナガバチの小さな巣を発見!柔らかなベージュ色。葉っぱの裏に生えている細かい毛を採集して巣材にしているらしい。前にクルミの葉の毛を集めているのを見かけたことがあるが、この辺で何を利用しているのだろう?

 最初一番大きかった幼虫が途中で消えて部屋が空っぽになった。すぐに新しい卵を産みつけた様子。働き蜂が羽化するまでまだ時間かかりそう。 
 
撮影:2012-06-06~2012-06-19

《山で見つけた小さな巣》


ヒメホソアシナガバチ   ↑2012-06-16


ムモンホソアシナガバチ   同上


ヒメホソアシナガバチ(これは木の幹に・・・)  同上


ムモンホソアシナガバチ  ↑2012-06-17

 今年はよく見かける。ヒメホソアシナガバチの巣は黒っぽい。これは何の葉っぱの毛かな?今夜は上陸した台風がこのあたりを通過するらしい。いづれも頼りなげな葉の裏に作られた巣が多い。無事を祈る。

追加画像


 壊れたガードレールの反射板の中にヒメホソアシナガバチの小さな巣があった。確かに安全そうだけど、風通しが悪くて暑そう。巣の上に止まってこっちを見ているのは♂かな?   撮影:2012-08-26

クロモンキリバエダシャク*幼虫


 これは少し標高の高い場所にて。黄色がひどく目立っていた。体色が暗いせいもある。

この勇ましい角は実は柔らかい肉角。一見、危ない生き物に見える。 


別個体↓黄色部分内の模様が鮮明。  撮影2016-06-26



多食性。この個体はクマノミズキにいた。褐色のもの、緑色のものもいるらしい。


 この鹿のような角は最初はあまり出ていなかったがだんだん出てきた。
カタツムリの角みたいに・・・。       
                    

撮影:2012-06-13

2012年6月17日日曜日

シュレーゲルアオガエルの卵 他


    アオガエル科

 池に茂る草の上で悠々と眠っていた。気持ちよさそう。どんなに近づいても葉が揺れても気にする様子なし。どれだけ眠いのか眼が開けれられないかんじ・・・。

 警戒心ゼロ。このカエルの武器はせいぜい体色が葉の色に似ていることだけ。おっとりを通り越している愛すべきカエル。 2012-06-06


   毎年同じ場所にこんなかんじで一匹だけいる。同じ個体だろうか?やっぱり眠たそう。ぱっちり開いた金色の眼を一度見てみたい。(オオミズアオの眼状紋に似ていると思うのだが・・・)指の吸盤が大きい!これは♀だと思われる。丸々している。
♂はもっと小さくて色も濃いめとのこと。見たことないが・・・。 2012-06-10


   池の土手にあった卵塊。この時期よく池に通っていたが、この日初めて気づく。触ってみるとこしの強い山芋のとろろみたい(柔らかめのおもちくらいか・・・)。卵のようなものがいっぱい入っている。ふた塊あった。後で調べてみたらこれがシュレーゲルアオガエルの卵。初見。

 この卵は土手の土が乾燥しても駄目、水に浸かっても駄目という気難しい卵。運が良ければ孵るらしい。親が親なら卵も卵である。このカエル、いつ絶滅してもおかしくないような気がするが・・・。 2012-06-13


↑これはニホンアマガエル(アマガエル科)。眼の後ろに黒い筋があるのが相違点。

2012年6月15日金曜日

ボロボロのオオミズアオ*♂と♀


  いつも車を止める場所にボロボロのオオミズアオが落ちていた。前夜の雨に濡れて大きな水玉が翅の上にいくつも転がっている。立派な櫛状の触角の♂。

 近くの古い切り株の上に移動。死骸と思いきやまだ生きていた。オオミズアオはヤママユガ科では珍しく年2化。初夏と秋に出現する。


数時間後に車に戻った時、切り株の所に行って見るが姿なし。風に吹き飛ばされたのか下の草むらに・・・。すでに死んでいた。  2012-06-13

《追加画像》



 今日は大木に止まっているボロボロの♀をみつけた。とても目立っていた。もう産卵も終えてやれやれ・・・というかんじ。小さな眼状紋を見せてもらおうと翅にさわっても動じない。風の強い日だったがしっかりしがみついていた  2012-06-16

2012年6月14日木曜日

トンボエダシャクとヒロオビトンボエダシャク*幼虫


 トンボエダシャク 幼虫(食草:ニシキギ科クロウメモドキ等)   
↑2012-05-19


 ヒロオビトンボエダシャク 幼虫(食草:同上 マユミ等も・・・)  
↑2012-06-06


成虫。おなかの様子から、左が♂で右が♀だと思われるが、どちらの種かいまひとつわからない。腹部の黄色が多い方がヒロオビ~と書いてある図鑑もある。♂がトンボみたい。
撮影・・・   左 2008-07-05      右 2009-08-07

2012年6月12日火曜日

ウチスズメ*成虫と幼虫


ウチスズメ亜科

 一昨日の夜、また小さな蛾でも捕まえようとプラスチックの容器と懐中電灯を持って外に出てみると、ヤナギの木の下の草むらに大きなスズメガが止まっていた。ケースに入るぎりぎりの大きさ。今夜の獲物はこれにするか。

 眠たかったので特に種の同定もしなかった。一晩寝かせて翌朝撮影のためケースから出すと、いきなり下翅の目玉模様を見せつけられた。奴さんみたいなアイメイク。ウチスズメだったとは・・・。昨年の秋には幼虫をよく見かけたが成虫にもお目にかかれてうれしい。


 お腹の先がとんがっていて、触角も細いので♀のよう・・・。よく幼虫がいたあたりに止まらせてみるが、重量級なのですぐ地面に落っこちてしまう。近くのタラの木の葉っぱの方が安定がいい。威嚇されたのは最初だけ。

 もう一度びっくり目玉を見たくてつついてみても2度と見せてくれなかった。食われる相手じゃなさそうだと思ったのだろう。  2012-06-11


左:2011-09-17     中:2011-09-28    右:2011-09-30 
 
目を覆いたくなるような、ものすごい寄生蜂の繭の数。


脱皮:2011-09-25  ヤナギだけではなく、ウメやリンゴの木にもいた。