2011年7月16日土曜日

モンシロドクガの繭作り そして寄生


撮影・・・2011-06-14(左・中) 2011-06-15(右)
アジサイの枯枝で、糸を吐いて繭を作っている幼虫。翌日見ると黒い長毛をまぶして仕上がっていた。いつも思うのだが、内側から糸を吐きながら、どうやって外側に自分の毛をくっつけるのだろう?幼虫の正体はモンシロドクガだろうか?ウメの葉でよくみるが、となりのヤナギも食べていた。(写真下)


撮影・・・2011-04-30

繭の様子は一応気にしていたが、先日小さな穴があいているのを発見。小さなハチのようなものがとまっていたが飛んでいってしまった。寄生されていた様子。しばらく穴のあいた繭をのぞいていたら、またハチが戻ってきて繭にとまった!キアシブトコバチに似ている。(写真下右)


撮影・・・2011-07-10

2011年7月15日金曜日

くるくるまわる*チョウバエの仲間


チョウバエ科

 この日は朝からやたらこの虫を、あちこちの葉っぱの上で見かけた。せわしなく葉っぱの上を8の字を描いて回り続けている。見ているとこちらが目がまわりそう・・・。夕方くらいになればさすがに疲れるだろうと思ったが、相変わらず回り続けている。

 こういう時は動きの鈍そうな個体をみつけるしかない。この個体はやや他の者より休憩時間が長く、お疲れのようだった。それにしても、何のために回っているのだろう?   撮影:2011-07-10

7月15日メモ
・ミミズク(虫)が飛ぶのを初めて見た。ハエが飛ぶようにかろやかに飛んでいた。
・庭にジャノメチョウ出現。

2011年7月14日木曜日

カスリウスバカゲロウ?


ウスバカゲロウ科

 確かこの日は梅雨明け宣言があった日。昼間はカンカンに晴れていたのに、突然夕方から暗雲がたちこめ雷雨となり、束の間ではあるが気流が乱れて小さな嵐が起こった。嵐の後に外に出てみると、網戸に大きなカゲロウがとまっていた。

 定規を持ってきて測ってみたら50mmちかくあった。ウスバカゲロウの幼虫といえばアリジゴクであるが、このカスリウスバカゲロウ属はあの特徴的な巣穴は作らないらしい。
ウスバカゲロウの仲間は日本には17種類いるとのこと。 
撮影:2011-07-09

2011年7月13日水曜日

ヤブカンゾウの茎にハチの巣


 庭に生えていたヤブカンゾウの茎が、先に蕾をつけているにもかかわらずポキッと折れていた。(写真左上)こういう状況はいつか見た気がする。そうそう前回はノゲシで。折れた方の茎をはがしてみると、やっぱりハエの仲間がわんさか。いくつかの部屋に仕切られていて、それぞれに幼虫が産み付けられている。奥の幼虫ほど大きく育っている。

 ノゲシの時は成虫に遭遇できたが今回は?。ヤブカンゾウの茎はノゲシより頑丈そうで太い。ハエに混じってヒラタアブも沢山捕獲されている。皆恐ろしく鮮度が良い。幼虫の餌用に麻酔だけかけられた状態なのかな?枯れていない植物に穴をあけて作られた巣だから、やはりクララギングチの仕事だろうか?
撮影・・・2011-07-09

2011年7月12日火曜日

コカマキリ*幼虫


 やっとコカマキリの幼虫と思われるものに会えた。卵鞘はあちこちに産み付けられているのに・・・。
 オオカマキリの幼虫が葉っぱの上など目立つ所で狩りをしているのに対し、こちらは物陰に潜んで狩りをしているのだろうか?おまけに黒っぽい。
 それでも白黒模様の脚はおしゃれ。  撮影 2011-07-09

2011年7月11日月曜日

イノコヅチカメノコハムシ*幼虫と成虫


カメノコハムシ亜科

交尾   ↑撮影:2010-06-11


 草ぼうぼうの庭で、最も引っこ抜くにふさわしい雑草は何かと見回した時、イノコヅチとかが候補にあがる。そのイノコヅチの葉の上のちょっとしたキズのように見えるものが気になり、撮影して拡大してみるとなんとカメノコハムシの幼虫だった。

 リラックスして葉っぱを食べている時はしっぽ(?)を立てている。(左上)しっぽのようなものは脱皮殻。その数によって何齢かわかるのかな?人や外敵の気配を察して緊張するとぺたっと葉っぱにはりつくみたい。(右上)

 近くに成虫もいた。ヒメカメノコハムシだとばかり思っていたが、何故みんなイノコヅチにいるのだろう?検索してみたら、そのまんまイノコヅチカメノコハムシというのが存在すると知りびっくり。ヒメカメノコハムシは鞘翅の両端に黒紋があり、ホストはアカザ・シロザとのこと。そういうわけで、一向に草むしりははかどらない・・・。  
 
撮影:2011-07-09   

2011年7月10日日曜日

ウスタビガ*終齢幼虫


撮影・・・2011-07-02 
   
 この日山の公園に行って写真を撮っていると、管理しているおじさんがやってきてハルニレの大木を見てつぶやいた。「みんな食われちまった・・・」そういわれて見上げてみると前回来た時は確かにあった葉っぱがない。きつねにつままれた気分。おじさんはその後、ハルニレのとなりにある藤棚の枝打ちを始めた。1時間ほどしてその場所に戻ってみると、おじさんの姿はなく藤棚はすっきりとしていて、落とされた枝があちこちに置いてあった。

 そしてベンチの上を黙々とこちらに向かってくる巨大な緑色のイモムシがいた。怖いようだった。一時も立ち止まらず、歩き回っている。木の上に行きたいのかなぁと思って、葉っぱに乗せて藤の幹に移してやると、イモムシは疲れた様子も見せず同じペースで登って行った。緑のツートーンカラーが鮮やか。帰って調べてみたらウスタビガの終齢幼虫。ハルニレの葉を食い尽くした張本人かも・・・。

 沢山の幼虫がいたのだろう。とうとう食べる葉っぱがなくなって、となりの藤棚に移ったところを枝打ちされて地面に落下・・・というのが推測。(追記:ハルニレの葉はハバチの幼虫に食べられた可能性もある)触るとキーキー音を出すらしいが、そんなことする勇気はなかった。


      成虫は晩秋に羽化。上の写真の繭は冬に撮ったものなので空繭。

撮影:2011-01-03