2011年6月7日火曜日

枯れ葉が一枚*ムラサキシャチホコ


 動き出す気配のないツノトンボを残しその場を離れようと立ち上がった時、真ん前の葉の上に枯れ葉が一枚・・・。いやいや、これはあの有名な擬態の名手。

 まさか本物を目の当たりに出来るとは!想像していたよりずっと大きくて存在感がある。近くで撮影してもまるで動じない。枯れ葉になりきっているのかもしれない。
幼虫の食樹はオニグルミ。


撮影:2011-06-04  

2011年6月6日月曜日

キバネツノトンボ


   ツノトンボ科

 蓑から顔を出して静かに移動しているミノガの幼虫を撮っている時だった。何かが被っている帽子の内側に飛び込んできてバタついた。とっさに手をやるとトンボのような触感。なにげに手にとまったものを見てみるとツノトンボだった。びっくり。

 この種は別の場所で過去に一度だけ見たことがある。その時は上空を複数の個体が忙しそうに飛びまわっていた。ヒトの手にとまったまま離れようとしない今回のツノトンボをマジマジと眺めると、左の透明な翅がやや羽化不全。それで不時着してきたのかもしれない。近くにあったミズキ?の葉の上にやっと移動してもらって撮影した。  
撮影:2011−06–04 

2011年6月5日日曜日

ミミズク(虫)*成虫2体


ミミズク亜科  成虫

撮影・・・2011-06-04   
上:2-3日前から朝5時半頃になるとカッコウが鳴くようになった。いい季節である。
おのずとその頃外に出てぶらぶらしていることが多い。そんな時にミミズクの成虫に初対面した。先日脱皮写真を撮ったすぐ近くのタラの木にて。実物を見られてちょっと感動。かわいい怪物的なところがいい。目のつき方とかがセミの仲間だなと思った。三角定規を横に当てたら、びっくりしたのか木の裏側へ移動してしまった。体長は11-12mmくらい。

下:ひと通り撮影を終えて、やれやれ・・・とその場を去ろうとした時、10cmほど上にもう一体いるのに気がついた。古い葉痕の上で、すっかりその場に溶け込んで体色も変化させている。大きさも18mmくらいと大きい。成虫になってからも成長するのか?それともただの個体差か?

追記:♀の方大きく、ミミも大型で前方に突出しているとのこと。すると上の個体は♂で下のは♀のようだ)

ちなみにこの老熟?した方は三角定規を当てても動じなかった。翌日見ても同じ場所にいるので、もしかしてミイラ化している死体かも・・・と思ってちょっと触ってみたら脚が少し動いた。何を食べて生きているのだろう?(この仲間は木の樹液を吸汁しているので、移動しなくてもいいのか・・・)

(追記:2011-06-07 撮影以来ずっと動かなかった♀だが、今朝見たらいなくなっていた。)


羽化の様子はこちら

2011年6月3日金曜日

ミミズク若虫*脱皮直後


  昨年の6月に脱皮殻をみつけた同じヤナギの葉裏にて。この日は脱皮したての本体もいた。これから色が濃くなっていくのかな?

  最初重なっていたので、なにかの虫が交尾しているように見えた。撮っているうちにのそのそと動き出し、葉先の方へ移動。そのうち下の草むらに落ちて見失う。

   この状態は何齢なんだろう?まだ成虫の姿ではない。


撮影・・・2011-06-01 

2011年6月2日木曜日

ホシミスジ*蛹化と成虫


左:2011-05-28
ホシミスジの幼虫が末端部を糸?で固定して、垂直にぶら下がっていた。これが前蛹と呼ばれる状態だろうか?

右・下:2011-05-30
29日は台風の影響で終日雨模様。翌日行ってみるとすでに蛹の形になっていてびっくり。緑色の部分がかすかにまだ残っていて、まちがいなくあの幼虫が変化したんだなぁと思った。この時期、蛹の内側も成虫になるため大変なことになっているらしい。振動とかさせないようにそっと見守ろうと思う。


《追記と追加画像》
残念ながらこの蛹は、なんらかの原因で羽化することはなかった。もう一体見守っていた蛹があったが、それも同じ結果だった。無事成虫になれた蝶は尊い存在だなぁと思った。命あるものすべてに言えることだけど・・・。


撮影・・・2011-06-24

2011年6月1日水曜日

水滴背負ったスゲハムシ


ネクイハムシ亜科

 またスゲハムシの季節が来た。この日はそれほど沢山の個体は見られなかった。ただ雨上がりのせいか、水滴を背中に背負ったハムシがいたので撮影。体を垂直に立ててもこぼれ落ちない。表面張力ってものだろうか?交尾している♂も迷惑そう・・・。

 気になったのは、降水量が多い時期なのに池の水が少なく、おたまじゃくしもやっと泳いでいたこと。水を抜いているのかな?どうか干上がりませんように・・・。


近くで咲いていたワスレナグサ(ムラサキ科)

撮影:2011-05-28

2011年5月30日月曜日

トラカミキリ族の仲間たち


たぶん、金毛がとれてしまったキンケトラカミキリ?

⇧撮影:2014-06-08


 この日はトラカミキリによく出会った。ぱっと見同じ種類と思っていたが、こうして並べてみるとかなり違う。触角の長さ、色合い、トラ模様もしかり・・。

左:キンケトラカミキリ  主な寄主植物:ケヤキ、エノキ(ニレ科)
右:エグリトラカミキリ  翅端が鋭くえぐられる。

⇧撮影:2011-05-28


ついでにこれまでに撮った他のトラカミキリの仲間。⇧
左:フタオビミドリトラカミキリ(2009-08-15)
  海流により分布を拡散している種。
中:キスジトラカミキリ(2010-07-09)   赤いダニにたかられている。
右:トゲヒゲトラカミキリ(2008-05-06) 交尾体。
  ヒゲのトゲがちょっとわからないが・・。


 遠目には茶色い翅のアブに見えた。シックなこげ茶色。種名不明だけど、トラカミキリの仲間だろうな・・・。1500m地点の草原風の環境にいた。

追記:ウスイロトラカミキリでした。平地から普通に見られる種らしい。各種広葉樹につく。 ⇧追加画像   撮影:2011-08-06
 

 立ち枯れ広葉樹や、その伐採枝でよく見られるカミキリ虫。
♂は♀よりやや細身で、触角は長めとのこと。この個体は? 撮影 : 2014-08-03