K*M 虫部屋
気ままなフィールドノート
2011年1月29日土曜日
虫たちの死に様*ハエかアブの仲間
葉っぱの上にハエかアブらしき虫の残骸があった。すでに翅は落ちて見当たらない。かなり時間が経っているのかもしれない。
死因は何だろう?内側からあけられたような穴が気になる。寄生?それとも死んでからより小さな者に捕食されたのか?何はともあれ、こんなものを撮ってしまう自分が怖い・・。
撮影・・・2008-09-17
2011年1月28日金曜日
虫たちの死に様*ヒメウラナミジャノメ
ボロボロのヒメウラナミジャノメがクモの巣にかかっていた。巣の主は留守なのか気づかないのか、まだ糸でくるくる巻きにされていない。写真を撮り終えた時ぴくりと少し動いた。まだ生きていたんだ・・・。だからといってどうするわけでもない。
このボロボロ加減を見れば、やるべきことはやり終えたようだし。お疲れ様。空中に漂ったまま命を終えるのは、チョウとしては理想的な死に様かもしれない。このチョウはうちの庭で一番出現数が多い蝶。
撮影・・・2008-06-21
2011年1月27日木曜日
虫たちの死に様*ツノアオカメムシ
どんよりとした日、薄暗い林道を歩いていた。下草の中に何かキラリと光るものを感じたので、近づいてみるとこのカメムシが葉っぱの上に横たわっていた。この種は死んでしまうと美しいメタリックグリーンが失われると聞いたことがある。死後それほど時間は経っていないのだろう。だんだんと黒ずみ始めてはいるが、まだ完全に輝きは失っていない。
天寿を全うしたかどうか知らないが、葉っぱの上で死んでいる虫を見ると、幸せ者だなと思う。 ↑撮影 : 2008-07-26
別個体。死後、時間が経つと変色。↑撮影 : 2013-10-10
撮影 : 2010-10-16
非情な世界に生きている虫たちの死に様をいくつか記録しておこうと思う。
2011年1月26日水曜日
速贄にされたスズメバチ
こんなところにハチが死んでいる・・・と思ったら串刺し状態。先日撮ったモズのとまっていた木の下あたりで。これまでうちの庭で確認したはやにえは、イナゴ、アマガエル、大きなケムシなど・・・。スズメバチのはやにえは初めて見る。モズは毒針に刺されても平気なのだろうか?寒さで弱った個体だったのかもしれない。
モズがはやにえをする理由は、貯食のため、固定して食べるため、縄張り宣言・・・とかいろいろ言われている。しかし刺したままで、実際食べない場合が多いらしい。はやにえ(
速贄)という言葉には「初物の供え物」という意味がある。謎の行為である。
撮影:2011-01-23
2011年1月23日日曜日
コミミズクとミミズク*若虫
コミミズク
昨年の冬、庭のピラカンサスの木で偶然コミミズクの若虫(幼虫)をみつけた。
(他のものを撮って、それをカメラのモニターで拡大していて発見。木の枝に擬態。)
今年もいるかなと昨年いたあたりの枝を探したら、いた。赤っぽい個体で、これではすぐ見つかってしまう。もっと上手に擬態しなくちゃ。じっとしていそうで、けっこう動き回る様子。今日また見に行ったらいなかった。 撮影:2011-01-21
ミミズク
ミミズクの画像もあったので参考までに。。こちらもかなり平べったい。葉っぱの裏側にいたので、もうすぐ成虫に脱皮かも。
不完全変態する虫(セミ、カマキリ、トンボ、バッタなど)の幼体を「若虫」というらしい。今日はじめて知った。完全変態する虫(チョウ、ハエ、ハチ、カブトムシなど)の「幼虫」と区別するためとのこと。 撮影:左:2009-06-19
脱皮殻。年と場所は違うが、偶然ほぼ同時期に撮影。左とはもちろん別個体。
撮影 右:2010-06-18
コミミズクもミミズクも、まだ成虫にはお目にかかってない。
2011年1月22日土曜日
大きなサワガニ
撮影・・・上 撮影:2008-06-13
林道のど真ん中でじっとしていた。かなり近づいて写真を撮ったらさすがに横歩きをして藪の中に消えた。甲幅は少なくとも50mm以上はあったような気がする。(気のせいかな・・・)黒々としているせいか、ちょっとぞっとしたくらい。カニのことはよく知らないが、山にはずいぶん大きなカニがいるんだなぁとその時思った。
撮影・・・下 撮影:2008-09-17
3ヵ月後、前述のカニを見た地点から100mくらい下った林道の端で、こんどは卵を抱えた個体をみつけた。大きな卵。普段山の中に棲むカニも、産卵の時は川まで降りてくるのかな?下の方に川は流れているが、カニの足では大変だなぁとその時思った。
いよいよこのカニを同定する時が来た。「○○ヤマガニ」みたいな名前をずっと想像していたが、結局このカニはサワガニらしい。海と無縁で生きてゆける種は限られている。大型の成体になると、陸棲傾向が強くなるとのこと。私の知っているサワガニは、小さくて足は細く、清流の石の下にそっと潜んでいるというイメージだった・・・。
2011年1月21日金曜日
愛しい蛇*ニホンカナヘビ
身近にいる小さな爬虫類。 ⇧ 撮影 2011-08-26
鼻先からしっぽの先まで撮るのは難しいな・・。しっぽの先は下をご覧下さい。⇩
これだけ見ると怖い・・。 ⇧撮影 2022-09-04
撮影・・・上:2009-06-19 下:2009-07-17
ニホントカゲ
が光沢がありしっとり感があるのに対し、こちらはざらついた感じ。しっぽは体長の三分の二に及ぶ。舌の先は二又になっているらしいが、あまり見たことない。
腹面に色帯がある者と、茶色一色の者がいる。別の種類かと思っていたが若い個体が茶色いようだ。やっぱり石の上が好き。カナヘビの語源は可愛らしい蛇という意味の古語、との説。
追加画像
昼間は小春日和の温かい日差し。落ち葉の中をガサゴソとトカゲたちが歩き回っていた。
特に外傷もないのに死んでいる個体もいた。
⇧
撮影・・・2011-11-13
丸太の段のある小路を下っていたら、カナヘビ君と目が合う。
カメラ視線の後、あっち見てこっち見て、後ろを振り向いて・・・。
ほぼ蛇と同じ顔をしてるのに、小さいから可愛い。
撮影:2012-04-28
2011年1月19日水曜日
ヒガシニホントカゲ*成体と幼体
久しぶりにトカゲを撮影。♀だろうか?幼体の模様が少し残っている。
しっぽは自切して、再生したものかな? 撮影 2022-07-29
上:撮影・・・2008-06-27
婚姻色の♂か?(繁殖期の♂は喉から腹部にかけて赤味を帯びる)
石の上で日向ぼっこ。人の気配で草陰に隠れるが、しばらく待っていれば元の定位置に戻る。エネルギーチャージ中。
下:撮影・・・2008-06-07
幼体は5本の縞模様にメタリックブルーのしっぽ。コンクリートの壁面をちょこまか移動していた。♀はこの縞模様を成体になっても残しているものが多いらしい。
ヘビにはあまりお目にかかりたくないが、トカゲやカナヘビの類はまるで平気である。頭を撫でてあげたいくらい・・・。足があるかないか、が問題なのだろうか?
しっぽが上よりかなり長い。
追加画像 撮影 2012-06-13
2011年1月17日月曜日
決死の一枚*アオダイショウ
とうとう爬虫類のラベルをつくる。虫篇がついた生き物だからね。蛇が苦手、といいながら撮った写真が何枚かある。
木にとまっている昆虫などを撮っていると、樹上でくつろいでいるアオダイショウに至近距離で遭遇することがよくある。この時もそうで、悲鳴をあげて思わず2-3mとびのいた。
普通ならその場から即刻逃げ去るのだが、この時は違った。このまま逃げ続けていいのか!?こんな情けないことじゃあ虫撮りなんて続けられないぞ!と自分を叱った。そして気を取り直して奴のいるヤマフジに近づく。カメラはもちろん望遠にセット。目いっぱい伸ばした手の先で小さなカメラが震えていた。
こうして画像として見ればなかなか可愛らしい顔をしている。舌を出していたらもっと良かったのに・・・と思ったり。相手がおとなしいアオダイショウだからよかったけれど、マムシなどの毒蛇だったらやはり逃げるが勝ちだろう。ちなみに蛇の抜け殻を見つけるとたいてい持ち帰り、そっと財布に忍ばせたりする。自分は果たして本当に蛇が苦手なのだろうか?
撮影:2008-05-18
追加画像
蛇の類いは相変わらす苦手だが、けっこう遭遇してしまう。
こんなに近づいて撮影!すごい進歩。いい表情でモデルになってくれた大将。
撮影:2017-07-14
2011年1月14日金曜日
あるモグラの死*アズマモグラ
トガリネズミ目 モグラ科
ある朝、庭でみつけた。またうちの猫が悪さをしたのか?
手相が見られそうなくらい立派な前足。とりあえずアズマモグラとしたがコウベモグラかもしれない。最近、西日本に広く分布するコウベモグラが東進しているときく。このあたりは境界線である。
今回モグラのことを調べていてびっくりしたことは、モグラは常に食べ続けなければならない生き物らしいということ。胃の中に12時間以上食べ物がないと餓死してしまうとは・・・!
何らかの理由で穴から追い出された個体が危ない。そういえば何の外傷もないのに死んでいるモグラをよく見かける。陽にあたると死んでしまうという迷信が生まれた理由だろう。
うちの猫はそんな事情のモグラをどこかでみつけて、拾ってきただけなのかもしれない。歯がたちそうにない上質な堅い毛皮を着込んでいる。
(おしりのあたりに、小さな赤いアリがいっぱいたかっていた)
撮影 : 2009-06-18
あるモグラの死*ヒミズ
撮影・・・2009-05-10
ヒミズ(トガリネズミ目モグラ科)
林道の端っこにころがっていた。ふつうのモグラより華奢な前足。しっぽは長く、ブラシ状の長毛が生えている。ヒミズ(日不見)だろうか?腹部に傷あり。
アリが一匹、様子をうかがっていた。
原始的なモグラで、穴掘りは苦手らしい。より小さなヒメヒミズは、標高1,500m以上の亜高山帯に生息。(この写真を撮った場所は700mくらい)
2011年1月6日木曜日
フィールドサイン*糞と獣毛
撮影・・・2011-01-03
ヘビがどうも苦手で、夏の間うっそうとした藪にはなかなか入る勇気がない。
皆さん冬眠中、と思われる時期だけの散歩コースを歩く。
上:シカの糞?それともノウサギ?
下:散乱していた獣毛。刃物で切り取ったような毛束・・・。引き抜いたような毛束も・・・。捕食された跡か?謎だらけ。
だいぶ時間が経過した様子に見えたが、獣臭さが漂っていた。
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