2010年11月23日火曜日

瀕死のフクラスズメ

 
 先日探鳥会に行った時、一緒に歩いていた人が地面に落ちているフクラスズメを見つけた。薄暗い杉林の木の根元あたりで。撮影する時間もなく、そのままバッグのポケットに入れて持ち帰った。暖かい部屋でポケットから取り出してみると、かすかに脚や口吻を動かしている。でも触角は死んだ虫のようにゆがんでいる。

 調べてみるとこの蛾の秋型は成虫越冬するらしい。しかしこの個体は、とてもそんな元気は無さそうだ。毒々しい色彩の派手な幼虫時代とはうって変わって地味な装いの成虫の姿。ひっくり返してみるとふかふかとした腹部。撮影後、庭のよく陽の当たっている葉っぱの上におく。翌日は終日冷たい雨が降っていた。

  撮影・・・2010-11-21