2010年11月23日火曜日

瀕死のフクラスズメ

 
 先日探鳥会に行った時、一緒に歩いていた人が地面に落ちているフクラスズメを見つけた。薄暗い杉林の木の根元あたりで。撮影する時間もなく、そのままバッグのポケットに入れて持ち帰った。暖かい部屋でポケットから取り出してみると、かすかに脚や口吻を動かしている。でも触角は死んだ虫のようにゆがんでいる。

 調べてみるとこの蛾の秋型は成虫越冬するらしい。しかしこの個体は、とてもそんな元気は無さそうだ。毒々しい色彩の派手な幼虫時代とはうって変わって地味な装いの成虫の姿。ひっくり返してみるとふかふかとした腹部。撮影後、庭のよく陽の当たっている葉っぱの上におく。翌日は終日冷たい雨が降っていた。

  撮影・・・2010-11-21

2010年11月22日月曜日

枯葉の正体*アカエグリバ


撮影・・・2010-11-19 
  
 夏の間放置したためブッシュ化した花壇。その片付けをしていたら蛾が飛び出してきた。翅を開いて小刻みに震わせている姿は一見キンウワバの仲間かと思った。

 カメラを近づけると飛び立ち、近くのランタナの植木鉢のあたりに消えた。寒さのため枯れかかったその葉の中に脚のはえた葉っぱも混じっていた。

 一度枯葉になりきると絶対的な自信を得るのか、つついても触っても逃げようとしない。幼虫の食草はアオツヅラフジ。

2010年11月16日火曜日

アオバハガタヨトウと?

晩秋の夜の訪問者。
左:ツマキナカジロナミシャクかマエキナカジロナミシャク(シャクガ科)
違いがいまひとつわからない。毎年この時期になると目にする蛾。山からおりてくるのかな?
右:アオバハガタヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科) これも秋の蛾。苔むした木の皮のような翅。
撮影・・・2010-11-13

2010年11月14日日曜日

黄色い繭*リンゴドクガ


撮影・・・2010-11-13

 室内に何者かの繭が張り付いていた。薄い和紙のような袋の中で、幼虫がもぞもぞ動いている。1-2日放置してから薄い袋を少し破って中を覗いてみると、前回まではなかった黄色い毛に覆われた新しい繭が形成されていた。このまま室内に置くと暖かいので羽化する危険がある。外に置いた方が親切かもしれない。

《追記》   リンゴドクガ(ドクガ科)の繭と判明。   2011-05-14

2010年11月13日土曜日

あるトンボの死*アキアカネ


アカネ属
        
 計らずもトンボを捕らえてしまったセンダングサ。果実についている棘には、よく見ると細かい反りが沢山ある。一枚の翅を過ってひっかけてしまったアキアカネは、ジタバタしているうちにもう一枚の翅も棘に突き刺してしまったのだろう。センダングサは恐るべきひっつき虫だ。  撮影・・・2010-11-06 

2010年11月12日金曜日

鱗翅目幼虫・10月下旬~11月上旬


《上段左より》

・アカハラゴマダラヒトリ(ヒトリガ科)2010-11-05 クズの葉にいた。
・キクセダカモクメ(ヤガ科)2010-11-06 
 文字どうりノギクのベッドに横たわっていた。    
・カレハガ(カレハガ科)2010-11-06 
 今年もリンゴの木に出現。平たくて、幹の一部にカムフラージュ。
・キクキンウワバ(ヤガ科)2010-10-25 
 スグリの枯れかかった葉を食べていた。

《下段左より》

・ナミアゲハ(アゲハチョウ科)2010-10-22 5齢幼虫。サンショウの木にて。
 とにかく寄生バチなどにみつからないように葉っぱの一部になりきる。
・不明(調べ中) 2010-10-22  カタバミの葉を食べていた。
・不明(調べ中) 2010-10-23  ミゾソバの花を食べていた。
・不明(調べ中) 2010-10-22  フジバカマの花を食べていた。

2010年11月11日木曜日

ツノロウ虫


  ツノロウカイガラムシ(カタカイガラムシ科)

 幼虫時代は脚があり、歩き回って植物を吸汁する。これは成虫となり枝に定着した♀の姿。♂はアブラムシに翅がはえたような姿らしい。不思議なカップルだ。
撮影:2010-11-06