2012年5月2日水曜日

カゲロウの羽化*タラの老木にて


   少し動きがにぶいカゲロウの仲間が、タラの木のまわりをウロウロしていた。指を差し出すと手に乗ってくる。もう命の火が消えそうな個体なのかも・・・とその時は思った。これが「亜成体」のカゲロウだったとはこの時は知るヨシもない。

  この写真を撮った後またタラの老木にとまらせて、巣材集めにやって来たアシナガバチの方を見ていた。そして3分後、あのカゲロウはどこへいったかな・・・とタラの木の周りを探してみると下のような状態に!


   クモに捕まえられた!とまず思ったが、クモの姿が見あたらない。なにか苦しそうにのた打ち回っている。訳のわからないまま2分ばかり見ていると、抜け殻のようなものを残して本体は木の裏側に移動していった。

 脱皮?カゲロウが羽化後にまた脱皮するなんて知らなかった。そんなことする間もなく死に急ぐ虫だと思っていたから。


 無事「成虫」になったカゲロウ。ひと回り大きくなった。翅の模様も違う。
この仲間は、幼虫→亜成虫→成虫という特殊な変態をするとのこと。
(半変態と呼ばれる)

 それにしても、わずか5-6分ばかりで脱皮ができるのだろうか?このタラの木は老木とはいえ程よくざらついているので、踏ん張りがきいたのかな?  
 撮影:2012-04-29

(タイトル変更:脱皮→羽化。これ以上脱皮することはないでしょう・・)

2012年5月1日火曜日

ヤナギハムシ幼虫*誕生


ハムシ亜科

ヤナギハムシが産んだと思われるきれいな黄色い卵。

↑撮影 2012-04-24


 黒ずんできた。


   休みの日だったので卵の変化を記録。
卵からまず黄色い幼虫が生まれた!と思ったらじきに黒くなる。ほぼすべての卵が孵った頃(2時間くらいかかった)、偶然?ナミテントウが近くにやってきた。食べるには大きすぎる相手かも・・・。カメノコテントウの姿はまだみえない。 
      

   しばらくしてまた覗いてみると、白い抜け殻に数匹の幼虫。他の仲間はどこへ行ってしまったのか?と葉っぱをひっくり返してみると、表側の方に全員集合していた。

(ここまで撮影:2012-04-29)


翌朝見てみると、早速朝ごはんを食べていた。

*このあと成虫までの様子はこちら


 ヤナギルリハムシ〈左)も出現。
また別のヤナギハムシ〈右)もどこからか飛来していた。

2012年4月29日日曜日

亀さん、とっくにお目覚め


  厳冬期、ケースの水が凍って心配したが、なんとかまた生きて会うことが出来た。8度目の春を迎える。今日亀さんたちを小さな飼育ケースから広い夏用のケースに移動させた。ついでに記念撮影。(あんまり撮ってあげたことがないので・・・)

左:比較的ヒトを怖がらない。食いしん坊。大きい。
右:とても臆病。甲羅干ししている時もヒトが近寄るとすぐ逃げる。小さい。

  特に名前はない。こうして並べてみると甲羅の色合いや目のかんじが違うもんだ・・・。
この2匹、ずっと♂と♀だと思っていたが、実は両方♂だったことが判明。
遅ればせながら身体検査をしてわかった。


これはおチビの方のお腹

桜散る頃*アカスジアオリンガ?  他


   先週の上京の際に風邪をひいてしまった。見栄を張って薄着で出かけたのが原因だろう。もう大分良くなったが、今週は遠出は控えて近くの山へ行ってみる。まだ桜が残っていて、少しずつ散っていた。時間が巻き戻されたような不思議はかんじ・・。池のほとりに生えていたミズキの幼木。その葉っぱの上に何かがある。もしや・・。

 なんだかわからないものは、触る前にとりあえず一枚撮る。蛾に間違いなさそうなのでドキドキする。とてもきれい。シルク風の上等な襟巻きをしている・・・。そしてもう一枚。シャッターをきった直後に力強いはばたきで飛んでいってしまった。体色の緑色がミズキの葉の緑色にそっくり。ここにいれば大丈夫、と安心して日向ぼっこしていたのかな?

  追記:当初コブガ科のアオスジアオリンガ春型♂と思っていましたが、その後アカスジアオリンガの春型♂のような気がしてきてタイトル変更。今後も迷うと思う。


   こちらはクマノミズキの芽吹き。糸で綴じられた小さな葉っぱがいくつかある。もうヒトツメカギバの幼虫が出現?申し訳ないけど糸をほどいて中を覗かせてもらった。するとやっぱりあの黒猫顔の幼虫が隠れていた。ごめんね。また綴じといて。


サクラの花びらを食べる幼虫?

2012年4月25日水曜日

ヤナギの木の様子*幼虫と卵など・・・


 いよいよタラの芽の季節。後方に見えるのがうちのネコヤナギ。


 右のシャクガの幼虫は初見。少し高い所の枝を手繰り寄せたら、葉っぱに大きな糞があった。(写真右上)何かいるのかなと枯枝に触ったらぐにゃり・・・。その枝が幼虫そのものだった。5-6cm。幼虫で越冬したんだろうな。


左:枝の先っちょの葉に産み付けられていた、ヤナギハムシの卵。

中:こんな早い時期にアワ虫?

右:一粒だけ産み付けられていた。葛饅頭みたいな卵。


仕事場の駐車場は桜の木の下。昨日は一日中花びらがはらはらと散っていた。

撮影:2012-04-24~2012-04-25

2012年4月24日火曜日

ツツジの蕾のべたべた


   都心の公園にて。続き。とても管理の行き届いたところで、木々はスクスクと育っているかんじ。人々に不快感を与えるものは見当たらない。これから咲きそうな蕾を持ったツツジの植え込みが続いていた。シロツツジかな?

 葉っぱの上にガガンボやクサカゲロウの仲間たちが・・・。よかった。虫はいるみたい。
ツツジの蕾には、いろいろな虫の死骸がくっついていた。(写真下)触ってみるとべたべた。昔あったはえとり紙は、これをヒントにしたのかな?


   ハエや、小さなハチの仲間が多い。花が咲いたらお世話になる虫たちだが、とりあえず開花までは大事な蕾を守るためのべたべたかな?
  
 追記:ルリチュウレンジバチ(の幼虫)はサツキやツツジを食害するのでお世話にはならない。


 べたべたトラップは、バッタの幼虫、ゾウムシの仲間、テントウムシの仲間にも容赦ない。


   ツツジの葉を食べていた小さなイモムシ。別の場所で同じイモムシが蕾のべたべたに貼りついていた。ツツジの静かな戦略が功を成した場面。

 気がついたら、閉園を告げる放送が聞こえてきた。もう帰らなくちゃ。
花も咲いてないところで、あのヒトは長い間何を撮っていたんだろ・・?と人々を不快な気持ちにさせたかもしれない・・・。  撮影:2012-04-22

2012年4月21日土曜日

リンゴの芽吹きを待つイモムシ


 「イモムシハンドブック」の著者、安田守さんのブログに、開きはじめたリンゴの新芽を食べるイモムシのことが書かれていた。リンゴスカシクロバという蛾の若齢幼虫らしいとのこと。もしやうちのリンゴにも・・・と心配になって今朝みてみると、果たして同じような小さな虫が萌え出したみずみずしい若葉をムシャムシャ食べていた。(写真下左側)

 これは「紅玉」という種類。リンゴは最低2本植えないと実がつきにくいときいて、最初に植えた「津軽」のとなりに後から植えた。「津軽」の方は芽吹きが遅く、まだ冬芽の状態。しかし、あちらこちらの芽にはあの幼虫がしっかり待機しているではないか・・・。(写真下右側)実が少ない理由がまたひとつ判明。



⇧芽吹きを祝って アブラムシやキジラミも早速かけつける(紅玉)


ハスカップ〈スイカズラ科)の蕾