2011年1月23日日曜日

コミミズクとミミズク*若虫


コミミズク 
            
 昨年の冬、庭のピラカンサスの木で偶然コミミズクの若虫(幼虫)をみつけた。
(他のものを撮って、それをカメラのモニターで拡大していて発見。木の枝に擬態。)

 今年もいるかなと昨年いたあたりの枝を探したら、いた。赤っぽい個体で、これではすぐ見つかってしまう。もっと上手に擬態しなくちゃ。じっとしていそうで、けっこう動き回る様子。今日また見に行ったらいなかった。 撮影:2011-01-21


ミミズク 
         
 ミミズクの画像もあったので参考までに。。こちらもかなり平べったい。葉っぱの裏側にいたので、もうすぐ成虫に脱皮かも。

 不完全変態する虫(セミ、カマキリ、トンボ、バッタなど)の幼体を「若虫」というらしい。今日はじめて知った。完全変態する虫(チョウ、ハエ、ハチ、カブトムシなど)の「幼虫」と区別するためとのこと。  撮影:左:2009-06-19   

脱皮殻。年と場所は違うが、偶然ほぼ同時期に撮影。左とはもちろん別個体。
撮影  右:2010-06-18

コミミズクもミミズクも、まだ成虫にはお目にかかってない。

2011年1月22日土曜日

大きなサワガニ


撮影・・・上   撮影:2008-06-13
 林道のど真ん中でじっとしていた。かなり近づいて写真を撮ったらさすがに横歩きをして藪の中に消えた。甲幅は少なくとも50mm以上はあったような気がする。(気のせいかな・・・)黒々としているせいか、ちょっとぞっとしたくらい。カニのことはよく知らないが、山にはずいぶん大きなカニがいるんだなぁとその時思った。

撮影・・・下   撮影:2008-09-17
 3ヵ月後、前述のカニを見た地点から100mくらい下った林道の端で、こんどは卵を抱えた個体をみつけた。大きな卵。普段山の中に棲むカニも、産卵の時は川まで降りてくるのかな?下の方に川は流れているが、カニの足では大変だなぁとその時思った。

 いよいよこのカニを同定する時が来た。「○○ヤマガニ」みたいな名前をずっと想像していたが、結局このカニはサワガニらしい。海と無縁で生きてゆける種は限られている。大型の成体になると、陸棲傾向が強くなるとのこと。私の知っているサワガニは、小さくて足は細く、清流の石の下にそっと潜んでいるというイメージだった・・・。

2011年1月21日金曜日

愛しい蛇*ニホンカナヘビ


身近にいる小さな爬虫類。  ⇧ 撮影 2011-08-26


鼻先からしっぽの先まで撮るのは難しいな・・。しっぽの先は下をご覧下さい。⇩


これだけ見ると怖い・・。  ⇧撮影 2022-09-04


撮影・・・上:2009-06-19  下:2009-07-17

 ニホントカゲが光沢がありしっとり感があるのに対し、こちらはざらついた感じ。しっぽは体長の三分の二に及ぶ。舌の先は二又になっているらしいが、あまり見たことない。

 腹面に色帯がある者と、茶色一色の者がいる。別の種類かと思っていたが若い個体が茶色いようだ。やっぱり石の上が好き。カナヘビの語源は可愛らしい蛇という意味の古語、との説。

追加画像


 昼間は小春日和の温かい日差し。落ち葉の中をガサゴソとトカゲたちが歩き回っていた。特に外傷もないのに死んでいる個体もいた。 
 
撮影・・・2011-11-13 


  丸太の段のある小路を下っていたら、カナヘビ君と目が合う。カメラ視線の後、あっち見てこっち見て、後ろを振り向いて・・・。ほぼ蛇と同じ顔をしてるのに、小さいから可愛い。

撮影:2012-04-28

2011年1月19日水曜日

ヒガシニホントカゲ*成体と幼体


久しぶりにトカゲを撮影。♀だろうか?幼体の模様が少し残っている。

しっぽは自切して、再生したものかな?  撮影 2022-07-29


上:撮影・・・2008-06-27
婚姻色の♂か?(繁殖期の♂は喉から腹部にかけて赤味を帯びる)
石の上で日向ぼっこ。人の気配で草陰に隠れるが、しばらく待っていれば元の定位置に戻る。エネルギーチャージ中。

下:撮影・・・2008-06-07
幼体は5本の縞模様にメタリックブルーのしっぽ。コンクリートの壁面をちょこまか移動していた。♀はこの縞模様を成体になっても残しているものが多いらしい。

ヘビにはあまりお目にかかりたくないが、トカゲやカナヘビの類はまるで平気である。頭を撫でてあげたいくらい・・・。足があるかないか、が問題なのだろうか?


しっぽが上よりかなり長い。


追加画像  撮影 2012-06-13

2011年1月17日月曜日

決死の一枚*アオダイショウ


  とうとう爬虫類のラベルをつくる。虫篇がついた生き物だからね。蛇が苦手、といいながら撮った写真が何枚かある。木にとまっている昆虫などを撮っていると、樹上でくつろいでいるアオダイショウに至近距離で遭遇することがよくある。この時もそうで、悲鳴をあげて思わず2-3mとびのいた。

 普通ならその場から即刻逃げ去るのだが、この時は違った。このまま逃げ続けていいのか!?こんな情けないことじゃあ虫撮りなんて続けられないぞ!と自分を叱った。そして気を取り直して奴のいるヤマフジに近づく。カメラはもちろん望遠にセット。目いっぱい伸ばした手の先で小さなカメラが震えていた。

  こうして画像として見ればなかなか可愛らしい顔をしている。舌を出していたらもっと良かったのに・・・と思ったり。相手がおとなしいアオダイショウだからよかったけれど、マムシなどの毒蛇だったらやはり逃げるが勝ちだろう。ちなみに蛇の抜け殻を見つけるとたいてい持ち帰り、そっと財布に忍ばせたりする。自分は果たして本当に蛇が苦手なのだろうか?        
撮影:2008-05-18

追加画像


蛇の類いは相変わらす苦手だが、けっこう遭遇してしまう。


こんなに近づいて撮影!すごい進歩。いい表情でモデルになってくれた大将。


撮影:2017-07-14

2011年1月14日金曜日

あるモグラの死*アズマモグラ


  トガリネズミ目 モグラ科

  ある朝、庭でみつけた。またうちの猫が悪さをしたのか?
手相が見られそうなくらい立派な前足。とりあえずアズマモグラとしたがコウベモグラかもしれない。最近、西日本に広く分布するコウベモグラが東進しているときく。このあたりは境界線である。

  今回モグラのことを調べていてびっくりしたことは、モグラは常に食べ続けなければならない生き物らしいということ。胃の中に12時間以上食べ物がないと餓死してしまうとは・・・!

 何らかの理由で穴から追い出された個体が危ない。そういえば何の外傷もないのに死んでいるモグラをよく見かける。陽にあたると死んでしまうという迷信が生まれた理由だろう。

 うちの猫はそんな事情のモグラをどこかでみつけて、拾ってきただけなのかもしれない。歯がたちそうにない上質な堅い毛皮を着込んでいる。
(おしりのあたりに、小さな赤いアリがいっぱいたかっていた) 
      
撮影 : 2009-06-18

あるモグラの死*ヒミズ


撮影・・・2009-05-10         
ヒミズ(トガリネズミ目モグラ科)

林道の端っこにころがっていた。ふつうのモグラより華奢な前足。しっぽは長く、ブラシ状の長毛が生えている。ヒミズ(日不見)だろうか?腹部に傷あり。
アリが一匹、様子をうかがっていた。

原始的なモグラで、穴掘りは苦手らしい。より小さなヒメヒミズは、標高1,500m以上の亜高山帯に生息。(この写真を撮った場所は700mくらい)