2011年11月29日火曜日

コマバムツボシヒラタアブ


ヒラタアブ亜科

サクラの幹にとまって日向ぼっこ。 ⇧2011-11-20


 今年の秋は暖かい日が多かったせいか、いろいろな花が季節を間違えて咲いている。狂い咲きというのかな?この日はふつう5月頃開花のウグイスカグラが咲いているのを見た。花粉もたっぷり。

 その恩恵を受けているのはコマバムツボシヒラタアブ。晩秋から翌春までの間に見かけるような気がする。夏の間はもっと標高の高い場所で避暑しているらしい。

  撮影  2011-11-27 

2011年11月28日月曜日

イチモジフユナミシャク♂


  地味なのに控えめな美しさを感じた。フユシャクの仲間らしい。

♀は緑がかった短い翅を持つ。飛べない。フェロモンの力だけで♂を呼ぶのかな?
幼虫の食餌木はニレ科(ハルニレやケヤキ)、バラ科(リンゴやソメイヨシノ)等。

                                            撮影・・・2011-11-27  

2011年11月27日日曜日

11月の不明幼虫


左上:2011-11-04   コナラのような木にいた。

右上:2011-11-05   庭のノギクの葉裏にいた。

左下:2011-11-13   ヌルデのような葉に天幕を張っていた。オニグルミでも見たこと
がある。
追記・・・トサカフトメイガ(メイガ科フトメイガ亜科)と判明。他にニワウルシやハゼ等も食べるらしい。

右下:2011-11-13   カラマツ林の朽木にいた

2011年11月26日土曜日

この秋の?


上段左より

2011-09-27   ツルバラの葉についていた。白いケースを開けてみると・・・
2011-09-27   ウメの枝にぶら下っていた小さな繭?
2011-10-16   ニセアカシアの枝先の方についていた
2011-10-25   コデマリの葉。裏側の方が多く産み付けられていた。鉛色
2011-11-05   コデマリの枝よりぶら下っていた
追記:寄生蜂のコマユバチ科の仲間の繭らしい・・・2011-12-24
2011-11-05   コデマリ枝先。すでに抜け殻
2011-11-02   ハナモモの葉
2011-11-20   エノキの幹

2011年11月25日金曜日

ヒロズイラガ*幼虫と成虫


 小さな蛾。イラガの仲間とは気づかず・・。襟の毛がしゃれている。これは灯火居残りの個体だが、自宅の庭でも見られた。幼虫はカエデ科の葉っぱを食べる。  


 ⇧ 撮影:2017-07-14


 新鮮な個体   ⇧撮影:2018-07-11


 こちらは幼虫。カエデの葉にいた。テングイラガの若齢幼虫かと思って見守っていたが、ぜんぜん大きくならずだんだん色あせてきて、そのうちいなくなってしまった。あれはいったい何だったんだろう・・・?と思っていたらヒロズイラガの幼虫らしいことが判明。

 緑色の大きなイラガはムラサキイラガ。それと比べるとずいぶん小さい。イラガの幼虫らしいトゲトゲもない。それでもやっぱり触らない方がいいんだろうな・・・。

撮影・・・2011-09-06~2011-09-17

2011年11月23日水曜日

スエヒロタケを食べる虫


   生命力があり、朽木があれはたいてい生えているキノコ。それでもその繊細さに惹かれてついついカメラを向けてしまう。特に幼菌は、猫の手のようにふっくらしていて撫でたくなる。しかしこのキノコ、たまにヒトの肺に入り込み感染症を引き起こすことがあるらしい。要注意。


 撮影していたら小さな甲虫があちこちに。艶やかな光沢。鏡のように空の青を映しこんでいる。ハムシの仲間かなと思っていたが、きのこのカサの中にもぐりこんで食べている。こんな季節に交尾しているペアもいた。ルリオオキノコとか?
  
 撮影:2011-11-20  

2011年11月19日土曜日

ヤブキリとマダラカマドウマ


左:ヤブキリの仲間がとげとげのタラノキにしがみついていた。
ヤブキリは様々な声で鳴くとのこと。似ているようでそれぞれ違う種かもしれないらしい。翅が葉っぱのように枯れかけていた。無事産卵終えた♀かな?幼虫はこちら・・・

右:マダラカマドウマ(カマドウマ科)
大きな石の陰にひっそりと佇んでいた。片方の前肢と後肢がなくて痛々しい。いろいろあったのでしょう・・・。これも立派な産卵管。

撮影・・・2011-11-13 

2011年11月17日木曜日

晩秋の蛾*カバエダシャク


撮影・・・2011-11-13    カバエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)

ベニヒラタムシの日光浴


ヒラタムシ科
     
暖かい日だったので、日当たりのいい場所に出ていた。   撮影  :  2011-11-13 
 
追記  2012-03-18
 新成虫は夏に蛹化→羽化し、その後生木や朽木の樹皮下で越冬するとのこと。
よく似た種にエゾベニヒラタムシがいるが、上種に比べて上翅に光沢がない。

 あと頬?のあたりがより膨らんだように見えるのがベニヒラタムシ。
エゾベニヒラタムシは、少し標高が低い場所で棲み分けている様子。

2011年11月16日水曜日

晩秋のクロスズメバチ


 この日は数箇所で、森の中の木の枝にぶら下る魚の干物を見た。夏から秋にかけて行なわれる地蜂取り(すがり追い、あるいは、すがれ追い)のための仕掛けの残骸。すがり追いとは・・・
 このごちそうに集まった地蜂(主にクロスズメバチ)にヒラヒラした真綿のついた餌をくわえさせる→蜂は餌をくわえて喜んで巣に帰る→真綿を目印に人間が蜂の後を追う(これが大変みたい・・・)→地中に作られたわかりにくい巣の場所がばれてしまう→巣は堀りあげられて、幼虫や蛹はヒトの食卓に・・・。(昔は貴重なたんぱく源、今は貴重な珍味)


 カチカチに干からびた魚に、どこからかクロスズメバチがやってきて長いことかじっていた。    ⇧撮影・・・2011-11-13


うちの庭のサザンカに訪花。       撮影 2009-11-22


何してるのかな・・?   撮影 2014-09-30

2011年11月13日日曜日

エサキモンキツノカメムシ


庭先にいた。 ↑撮影 2012-04-15

  
 比較的よく目にするカメムシ。たいてい単独。先日はハートがリンゴ型のものをみつけたが、今日のはハートがふたつに割れていた。縁起の悪いものを見てしまったような気がした。    ↑ 撮影   2011-11-13

   
 咲き始めたヌルデの花に、それぞれ白とオレンジのハートを背負ったエサキモンキツノカメムシのカップルがいた。秋になってこの花が実を結ぶ頃、エサキモンキ~の幼虫の大群も見られることだろう。  ⇧撮影 2010-08-15


⇧上翅の様子。基部が厚い革質、先端部は薄い膜質になっている。

2011年11月10日木曜日

ムシヒキの日向ぼっこ→ハタケヤマヒゲボソムシヒキ


 ムシヒキアブの仲間。傾きかけたおひさまに向かって身体を傾斜させ、めいっぱい陽光を浴びていた。(橋の手すりにて) 


体長は15mmほどの小柄なムシヒキ。


  ⇧撮影 2011-11-04


遊んでいるのか?ケンカ中なのか・・?   ⇧撮影 2015-09-30

2011年11月9日水曜日

クビワシャチホコ*幼虫


 今年、庭のカエデを食べていた蛾の幼虫をもう一種。上段は若齢か?下の終齢っぽい個体の撮影は8月31日。ムシャムシャ葉っぱを食べていたが、ヒトの気配を察知するとしゃちほこばった。背面が白いペンキをスプレーしたみたい。次々と出現してきて、10月になってもよく目にした。蛹化はやはり土中らしい。

2011年11月7日月曜日

オオケンモン幼虫*終齢


  
 玄関前のイロハカエデの幹にオオケンモンの終齢幼虫がじっとしていた。これから下に下りて、地中に潜り蛹化するのかな?

9月上旬頃に若齢の幼虫が出てきた。(写真下の左端)ヒトの気配を察するとくるりと丸くなる。こんなに派手な格好をしていて弱気な毛虫。それとも背中の模様を見せて威嚇しているのかも。(真ん中の写真は脱皮直後の様子)

終齢になると、うす黄色の毛が茶色に。そして葉っぱのある枝から木の幹に移動して上の写真のような状態になる。  撮影・・・2011-11-03 

2011年11月6日日曜日

みどり色のクモ*アオオニグモ幼体


オニグモ属
 撮影・・・2011-11-04
天幕を張って潜んでいるみどり色のクモがいた。姿が見たいので草の茎でつついて登場してもらう。びっくりして興奮すると、みどりだった腹部が白っぽくなってきたような気がする。ビジョオニグモかアオオニグモ?

 でもアオオニグモの方は春に出現するらしい。ネットで調べてみたら、沖縄に生息するチュラオニグモというのにすごく似ている。しかしここは本州中部の寒い所・・。


《追記》   2011-11-07
クモの掲示板でお尋ねしたところ、このクモはビジョオニグモではなくアオオニグモの幼体とのこと。春に出現した成体が卵を産んで子グモが現れ、それが秋にはこのくらいになるのかな?

アオオニグモ成体♀と♂はこちら

2011年11月5日土曜日

晩秋のイカリモンガ


 平日休み。お天気もいいので少し遠出。しかし11月ともなると、さすがに野山は淋しい。わずかに咲き残っていた花にイカリモンガが沢山(5-6頭)集まっていた。 


   ノギクの仲間もほとんど咲き終わっているのに、なぜかコウゾリナの仲間があちこちによく咲いていた。


 一株だけ咲いていたノギクにいたイカリモンガを撮影直後・・・


どこからかキイロスズメバチがやってきて、あっという間に捕獲される・・。

撮影:2011-11-04 

2011年11月4日金曜日

アリグモの隠れ家


   寒い朝、タラノキの葉っぱの上で 朝日を浴びて暖をとっていたアリ。・・・と思っていたが、、あとでよく見たら脚が8本。アリグモの仲間かも。

 翌朝、確かめるべく同じ所に行ってみた。クモの姿はなく、糸で綴じられた葉っぱの中を少しこじあけてみると、きのうと同じと思われる個体が出てきた。これが住まいだったようだ。
確かにアリグモは葉上に袋状住居を作る、とある。

 カメラを近づけると、すーっとお尻から糸を出して下草に降りていった。やっぱりクモに間違いなし。ハエトリグモ科だが、ジャンプして逃げる様子もなく、どこまでもアリのような動きをしていた。撮影後、また葉っぱのうちに戻してやった。この棲みかも遅かれ早かれ枯れて落ちてしまうだろう。  ↑撮影 2011-11-01


アリグモ(ハエトリグモ科アリグモ属)♀


 上の写真を撮ってから一週間。何日かぶりにタラノキの下を通ったら、アリグモのいた葉っぱの住まいは落下して地面に落ちていた。拾い上げてまだアリがいるか覗いてみる。
 いそうにないので住居の内部を見てみようと開いてみると、星型の大きな卵のうが現れた。そしてその隅っこに例のアリグモが潜んでいた。へぇー、これがアリグモの卵のう?とびっくりしたが、調べてみると別の種の卵のうらしい。(クサグモのそれに似ている)
このクモはこの中で冬篭りしようとしていたのかな?あばいちゃってごめん。 
↑撮影:2011-11-08


これはクサグモの卵のう?

2011年11月1日火曜日

キセルガイの仲間


 キセルガイ科

みんなで枯れ葉を食べていた・・。栄養つけて、これから越冬?  

撮影 2011-10-15

陸生貝類で、腹足網 有肺目に属する巻貝とのこと。