2011年9月30日金曜日

庭で見つけた蛾*9月


《左上より》
テンクロアツバ(ヤガ科)
マエアカスカシノメイガ(ツトガ科)
シロツバメエダシャク(シャクガ科)

《左下より》
クスサン(ヤママユガ科)
ゴマフシロキバガ(ヒゲナガキバガ科)  
ハガタキコケガ(ヒトリガ科)  

ノコンギクメウロコフシ


 沢山のノコンギクが咲き乱れる中、不思議な草が・・。どんな大輪の花を咲かせるのだろう・・と思わせる大きな蕾状のものは、たぶん虫こぶ。
標高1,600mくらいの高原にて。


撮影:2011-09-25

2011年9月29日木曜日

クロアゲハ*成虫と幼虫


温泉のお湯がたまっている所で給水していた。


成虫   ↑撮影 2020-08-12


左:2011-09-24    右:2011-09-25

 ↑脱皮しそうな雰囲気の鳥糞模様の幼虫。翌日行ってみると初々しい色合いの5齢幼虫の姿があった。クロアゲハでいいのかな? 


↑不思議な頭部の模様。チャーミングな横顔。

2011年9月27日火曜日

美しくも危険なイラガの幼虫*その2


撮影 : 2011-09-24        左:イラガ   右:ムラサキイラガ

*どちらもカエデにいたが他にもいろいろな葉を食べていた。
*ムラサキイラガとウスムラサキイラガがいるらしい。違いは体毛。ウスムラサキ~は根元だけ太いとのこと。どちらもいるような気がする。今年うちの庭では大発生。
水滴が一粒ついている。


撮影 : 2011-09-13~2011-09-25(すべてが同一個体ではない)
 毎日見回りしていると、ムラサキイラガの幼虫型でいろいろな色合いのものがいるのに気づいた。右下の黒化したものは蛹だろうか?と思っていた。が、ネットで調べてみたらどうも寄生バチに寄生されたものらしい。寄生率はかなり高い。


 今年の8月に庭でみつけた小さな不明蛾。木の下の方の薄暗い場所にいた。これがどうもムラサキイラガの成虫と思われる。 撮影 : 2011-08-10


ムラサキイラガの若齢幼虫?

2011年9月26日月曜日

スズキナガハナアブの産卵?


  イラガの繭が沢山ついている庭のカエデの木の下の方をしゃがんで見ていたら、スズキナガハナアブがやってきて幹にとまった。木陰で暗いので何をしているのかよくわからなかったが、感度をあげてとりあえず何枚か撮る。

  あとで拡大してみたら産卵をしているような格好。よくコナラの幹での観察例をみるが、特に木は選ばないのかな?樹皮がめくれた隙間に産んでいるみたいだった。

撮影:2011-09-25

2011年9月25日日曜日

ネムノキにいる蛾の幼虫はみんな長い


オスグロトモエ 幼虫↑       撮影   2011-09-24


左:2011-09-08  カキバトモエ(ヤガ科シタバガ亜科)の幼虫か?

中:2011-09-08  左の幼虫と同じ木にいた。実際はもっと細くて小さい。長いけれど尺取虫のような動きをしていた。機敏。この日は左の幼虫の若齢体かと思っていたが、後で右の幼虫を見たら、そちらの方が似ているような気がする。

右:2011-09-24  ネムノキの葉っぱがよく食べられているので、誰が食べているのだろうと探してみたらぎょっとするくらい大きくて長いイモムシがいた。8cmくらい・・・。
蛾の正体はハグルマトモエかな?(訂正 オスグロトモエと思われます)ネムノキ食らしい。周辺では成虫はよく見られる。

ネムノキを食べる蛾の仲間(まだまだ他にいると思うけど・・)


左上:カキバトモエ  2007-08-12
左下:フタテンオエダシャク  2011-07-31
右上:ハグルマトモエ? → オスグロトモエ 2011-08-14
右下:ハグルマトモエ? → オスグロトモエ 2011-08-27

*ハグルマトモエによく似たオスグロトモエという種がいるので同定は自信ない。
ちなみにオスグロトモエはアカシアも食べるとのこと。


ネムノキの花   2008-07-11

ナカグロモクメシャチホコ幼虫*その後


 雨の日や朝早い仕事のある日以外は、ほぼ毎朝庭の見回りをしている。
前に撮影したナカグロモクメシャチホコの幼虫の側面に黒い粒を3つ発見したのは9月23日。5日後の28日には、小さな何かの幼虫のようなものが孵っていた。どうやら寄生されたらしい。

 そのまた6日後の10月4日には、幼虫のようなものの1匹は少し大きくなっていた。シャチホコガの幼虫の方も育っている。こういう寄生のやり方もあるんだな。共に大きくなっていくのか?最終的には寄生された方は死んでしまうのだろうか?

 若齢だった頃、ものすごい剣幕で2本のひも状の物を振りまわしていたのは、寄生しようと近づくものを追い払っていたんだな・・・と今さらながら気づいた。

2011年9月22日木曜日

美しくも危険なイラガの幼虫*その1


左:ナシイラガ  2011-09-15 
モロヘイヤにいた若齢の幼虫はこの種と思われる。他にリンゴ、イロハカエデ他いろいろな葉を食べていた。

右:アオイラガ  2011-09-08
この写真はザクロの葉を食べていた個体。他にカエデの木の幹にいるのも確認。

2011年9月21日水曜日

山で見かけた蛾の仲間*9月上旬


左上:シロシタバ(ヤガ科)  2011-09-10
 クリの大木の、やっと手を伸ばして撮れるところにいた。平べったくて大きい初見の蛾。あとから調べたらよく知られたカトカラ。撮影後にちょっと触ってみればよかった・・・。怒ってきれいな後翅を見せてくれたかもしれない。残念。食樹はウワミズザクラ。

右上:マダラカギバ(カギバガ科)  2011-09-10
 5月に幼虫をみつけた場所の近くにいた。くすんだ水色がきれい。食樹はミズキやヤマボウシ。

左下:チャマダラエダシャク(シャクガ科)  2011-09-10
 イタドリの花の蜜を吸っていた。大きくて白っぽくて昼間飛び回っているとさぞかし目立つのだろう。鳥に襲われることも多いと思われる。ちぎれた翅の破片をあちこちで見かけた。食樹はアブラチャンやクロモジなど。

右下:オビガ(オビガ科)  2011-09-08
 木の葉の上の方で日向ぼっこしていた。手を伸ばして撮ろうとしたら葉っぱに触れて揺れたので地面にひらひら落ちてしまった。ふかふかの毛布のような蛾。長毛幼虫も美しい。スイカズラ科を食す。

2011年9月20日火曜日

シンジュサン*幼虫


ヤママユガ科

 幼虫   左:2011-09-05    右:2011-09-13

 初めてシンジュサンの幼虫を見る。この蛾はヨナクニサンみたいに、どこか南方の蛾のようなイメージがあって、いきなり自宅の庭で発見した時はびっくりした。

 いろいろな植物につくらしいが、うちではアゲハの幼虫といっしょにサンショウの葉だけを黙々と食べていた。近くの山でも一頭確認。それは文字どうりシンジュの葉についていた。

 庭にいた合計4頭の幼虫は次々と姿を消す。鳥に捕食されたか、無事蛹化したか・・・?最初白かった体色が淡い美しい緑色に変化していく様は神秘的だった。この庭で成虫の姿を見られますように。

追記:この幼虫はその後蛹化し、翌年7月に成虫になりました。羽化の様子はこちら

2011年9月19日月曜日

アゲハの幼虫たち


 サンショウの木にて  撮影 2011-09-17


 みんなアゲハ(ナミアゲハ)の幼虫だろうと思って撮っていたが、正面から見てみると模様がやや違う。正面写真右の緑色の方はクロアゲハ、真ん中の黄緑色はナミアゲハの幼虫のようだ。

 鳥の糞に擬態したり、ぎょっとする目玉模様で鳥たちに捕食されまいと頑張っている。しかし最大の天敵は寄生バチかもしれない。

     

↑クロアゲハ  撮影:2010-05-07

 ↑ナミアゲハ  撮影:2009-05-22

2011年9月18日日曜日

ウリキンウワバ*成虫と幼虫


   玄関の灯火に飛来。今年も庭でカボチャが繁茂していたので、そこで育ったのかもしれない。  撮影:2015-10-18



 アザミに来ていたこの蛾もウリキンウワバかな?  ⇧撮影:2015-09-30


灯火に飛来。 ⇧撮影:2013-10-27


 毎年コンポストに捨てたカボチャの種が発芽する。今年は一本だけ放っておいたら、あっという間に一面を覆いつくした。

 大きな葉っぱをめくってみたらウリキンウワバの幼虫がいた。他にヒョウタン、ヘチマ、キュウリ、カラスウリ等ウリ科植物につくとのこと。

⇧カボチャの花:2011-08-31   その他:2011-09-17


山中にて。アレチウリを食べていた。  撮影 2022-09-04

2011年9月16日金曜日

ジョロウグモ幼体*脱皮と交接


撮影・・・2011-09-11
 クモが脱皮していた。脚が抜けなくて難儀している様子。しばらくもがいてなんとか抜ける。ジョロウグモの幼体か?みどりがかった脚がきれい。


 脚が抜けた後は、8本の脚をぶら~とさせて漂っていた。脱力状態。ワカバグモの脱皮の時もそうだった。まだ神経が末端まで行き届いてないような、なんとも無防備な状態。こんな真昼間に脱皮するのは危険この上ない気がするが・・・。


 脱力状態の後は、逆に脚をくるりと縮めてそのままの姿でしばらく過ごす。伸びたり縮んだり、まさにストレッチしているみたい。その後やっと新しい身体に気持ちがなじんだ様子で普通のクモの姿になる。

 すると離れた所から眺めていた♂がそろそろと近づいて来た。そして交接のようなことをしていた。まだ幼体なんだけど・・・。
(この♀クモ、脚が一本足りない?)

2011年9月14日水曜日

シロヒトリの幼虫は黒い毛虫


ヒトリガ亜科

ちょっと失礼して、お腹を見せてもらう。⇧ 撮影:2015-08-01


↑撮影:上段(2009-08-05) 下段左(2011-08-18) 下段右(2009-04-24)


 シロヒトリは在来種で、幼虫はよく道端を元気に歩いている黒っぽい大きな毛虫。食草もギシギシやタンポポ、オオバコなど庶民的。冬場、庭を片付けていると越冬している幼虫をみる。アメリカシロヒトリといっしょにされて駆除されたら気の毒だなと思う。


タンポポの葉の上で。(ヒトリガの幼虫もこんなかんじらしい・・) 
 
撮影 2009−05−28


追加画像:褐色型もいる。ヒトリガ亜科の他の種も似たような形態のものが多い。


ボロボロの個体。お疲れさま・・。  ↑撮影:2010-07-31


晩秋の頃、ギボウシの葉の上で日向ぼっこしていた小さな幼虫。

毒針毛は持たない。幼虫の姿で越冬するとのこと。

 ↑撮影:2009-10-31

2011年9月11日日曜日

アメリカシロヒトリのこと


   産卵中    ⇧撮影:2020-05-23


 アメリカシロヒトリの成虫と思われる写真はどこかの公園で撮ったもの。斑のあるものと真っ白のものがいるようだ。左:2011-05-24  右:2011-08-07
 
 この蛾の存在は知っていたが、うちの庭ではこれまで時々単体で見かける程度だった。
それがこの春、リンゴの木にまとまった数の幼虫を発見。(写真左下:2011-06-26)
1年に2回の発生があるらしく、8月下旬からまたあちこちでその姿を見ることとなる。
(↑写真右下:2011-09-08 カツラの葉にて)

 これほど節操もなくいろいろな植物を貪り食う幼虫も少ないだろう。うちの庭はよその庭よりは圧倒的に天敵が多いだろうと自負していたが、減る気配はない。幼虫はどんどん大きくなり、あとは野鳥たちに食べて頂くしかない。
(この毛虫だけは見たくもないと思っているかも・・・)

 害虫がいれば薬品散布するのが世の常識かもしれないが、それだけは絶対に避けたい。関係ない虫たちも殺すことになるので。(・・・アメリカシロヒトリとてただ普通に生きているだけなのだが・・・)
とりあえず人目につくような所にいる幼虫はビニール袋に採集して葬らせて頂いた。


クモに捕らえられたアメリカシロヒトリ   撮影:2011-08-07

2011年9月8日木曜日

女王アリ、翅をおとす


 庭の大葉の上になにか虫がいるので、なんだろうと撮影。目が悪いのでカメラをルーペ代わりに使うこの頃。拡大してみて、ああアリか・・・と確認しておしまい。下に翅が散らばっていたのには、あとからパソコンで見るまで気がつかなかった。

 女王アリが結婚飛行を終えて帰還したところだろうか?これから産卵のための巣作りにとりかかるので、邪魔な翅はおとしてしまうらしい。アリの種類はわからない。

撮影:2011-09-05

2011年9月7日水曜日

オオトビサシガメ*成虫と幼虫


 なわばりというものがあるのか、たいていいつも同じ場所にいる。
この日一匹のキイロスズメバチがこのサシガメを襲っていたが、太い前脚で抵抗して事なきを得た。いや、スズメバチの方が獲物になることも有り得るのだろうか?庭先にて。  
⇧ 撮影:2011-09-06 


 ♂個体と思われる。  ⇧撮影:2013-11-26


山の方で見かけた成虫。ヘリの幅が広いので♀かな?成虫越冬。

⇧ 撮影:2010-10-17

若齢幼虫    撮影:2012-07-22

2011年9月6日火曜日

庭で見つけた蛾の幼虫*9月上旬


上段左より
・ 2011-08-31 (イロハカエデ) 糸を吐いて巣のようなものを作っていた。不明
・ 2011-08-31 (イロハカエデ) 大変な食欲でカエデの葉を食べていた。不明
                      追記:クビワシャチホコと判明
・ 2011-09-04 (カツラ)  不明   追記:アメリカシロヒトリかも・・・

下段左より
・ 2011-09-04 (サンショウ)  シンジュサン(ヤママユガ科)
・ 2011-09-04 (ヘクソカズラ) ホシヒメホウジャク(スズメガ科)
・ 2011-09-04 (エノキ)     不明

シンジュサンの幼虫にはびっくり!初めて見る。みんな無事成虫になりますように。

2011年9月5日月曜日

ナカグロモクメシャチホコ*幼虫


撮影・・・2011-09-04    
 台風の影響は幸いこの辺は大したことことなかったが、雨が降ったりやんだりの冴えない日曜日。こんな時こそ、普段出来ない家の中の片付けなどをやろうと決めていたのだが・・・。雨がやむとつい外に出たくなって、草ぼーぼーの庭をほっつき歩く。

 するとまた妙なものをみつけてしまう・・・。
以前山の方で見たことがあるこのイモムシ。まさかうちの庭に出現するとは。これもヤナギ効果か。とても攻撃的?で、カメラを近づけると尾脚先端の2本のひも状のものをふりまわしてこちらにどんどん近づいて来る。恐ろしい。こうやって捕食者を撃退するのだろうか?子猫みたいに葉っぱの上に佇む姿は可愛らしいのに・・・。


追加画像:2011-09-08 撮影    近くにもっと大きく育った個体がいた