2011年12月25日日曜日

チャタテムシの仲間?


 上段:2011-11-22   ヒイラギの葉裏にて。
ヨツモンホソチャタテという有翔の種類に似ている。上が幼虫で下は成虫。
チャタテムシには無翅と有翔がいて、有翅のチャタテムシは、カビや不完全地衣類を食べるとのこと。無翅のものは、乾燥食品や標本、皮革製品等を食害する。

下段:2011-12-25   
いよいよ虫の姿が見られなくなったので、また葉っぱの裏などめくってみる。ヒイラギでまた同じ虫をみつける。今度は幼虫2匹。なかなか可愛いと思うのだが・・・。


11月22日にヒイラギの葉裏でみつけたもの。ミミズクの抜け殻(左端)以外は不明。

2011年12月24日土曜日

クヌギエダイガフシ

         
形成者:クヌギエダイガタマバチ

 生活史:秋遅く、翅に斑点のある成虫(全て♀)が脱出し、雄花序を含む花芽に産卵。黄褐色無毛の両性世代虫えい(クヌギハナコツヤタマフシ)から雌雄が羽化。若枝に産卵。(文一総合出版「虫こぶハンドブック」より)

↑撮影・・・2011-10-15  


⇧ 撮影:2015-09-13


撮影:2014-04-28  これは前年のものかも・・。

ノリウツギミフクレフシ

     
                        形成者:ノリウツギタマバエ       
 
白く肥大した実が虫えい。脱出した幼虫は地中で越冬。詳細は不明とのこと。
 
  撮影:2011-07-31

2011年12月23日金曜日

マダラエグリバ*幼虫と成虫


追加画像    色褪せた個体   撮影:2018-08-10


  左:幼虫  2010-10-15  庭のアオツヅラフジを食べていた。(食草)

  右:成虫  2011-08-02  この夏、庭に出現。去年撮った幼虫?


追加画像


 夜、オリンピックを見ていたら、網戸の隙間から入ってきた。最初キンウワバの仲間かと思ったが見当たらない。このブルーのラインが気になる・・。 
 
 結局、過去にうちの庭にも何度か出現したエグリバの仲間だった。 ぼろぼろで、本来の屋根型には戻らず。翌朝、庭で撮影。
 

撮影:2021-07-28

2011年12月18日日曜日

クヌギ林にて*フユシャク♀とカメムシ達


上:クヌギの根元あたりでずっと日向ぼっこしていた。時期的なことと、翅に黒いラインがあるのでクロスジフユエダシャクの♀かな?よくわからないけど・・・。

下:どのクヌギにも沢山のクヌギカメムシが交尾、産卵していた。産卵後?死亡している個体もあちこちに・・・(写真右端)
小さな若齢のカメムシの幼虫もちょこまか散歩していた。(写真左端)


撮影:2011-12-17

2011年12月17日土曜日

キノカワガ*幼虫・繭・成虫


 クヌギ林でキノカワガの繭をみつけた。(写真上)
拾い上げてよく見てみると穴があいている。中の蛹が寄生されたのだろうか?その後、別のクヌギの幹に成虫がとまっていた。(写真下)日当たりのいい場所。個体変異の激しい種とのこと。自分の身体の色が溶け込める場所を選んで止まっているらしい。成虫越冬。


キノカワガ亜科

 この秋うちの庭に現れたキノカワガの幼虫。↓たぶん終齢。
(写真下の左:2011-09-08)

 食べている葉は、いつも軒下あたりから伸びてくる木で、じゃまなので毎年刈り取っていたもの。今年はそれをさぼっただけ。そういえはカキの葉っぱに似ている。来年も切らずにおいてみようかな。最初何の幼虫かわからなかったが、繭が特徴的だったのでわかった。(追記:幼虫のいた木はマメガキでした)(写真下の右:2011-09-11)


追加画像


上と同じ庭のカキノキにいた若い幼虫。↑ 

↓こちらは、脱皮直後の様子。

どちらも葉っぱの端っこにいて、けっこう目立っていた。


撮影:2014-07-05

2011年12月14日水曜日

クロボシヒラタシデムシ?


シデムシ科

胸部背に黒点が4つあるのが特徴だが、この個体はちょっと不明瞭。

動物の死骸処理をする他、樹液にも集まるらしい。
 
 撮影  2011-07-31


2011年12月7日水曜日

モンクロシャチホコ*成虫・卵・幼虫


   初めて見る蛾。勝手口を出たところの木陰にひっそりといた。豪華な衣装をまとっている貴婦人みたい・・・なんて思った。  撮影:2011-08-16


  卵と孵化

 ハリエンジュに産み付けられた卵塊。これも初めてみる。上の成虫が産んだものだろうか?今年はアメリカシロヒトリが大発生しているので、その卵に違いないとしばらく思っていた。    撮影:2011-08-21~2011-08-29


 左2枚 2011-09-04   右2枚 2011-09-11   幼虫

 左はリンゴの木の下に茂っていたカボチャの葉の上でみつけた小さな幼虫。ハリエンジュより1mくらいの場所。あの白い卵から孵ったものとは気がつかなかった。今思えば、まさにリンゴの木をめざして移動中の図。

 右はリンゴの木にて育ってゆく幼虫たち。赤い若齢幼虫の中になぜか終齢くらいの大きさの者が1匹混じっていた。この頃やっとリンゴの木の異変に気づく。ただでさえ病気がちな木がこれでまた大きなダメージを受けると思うと放っておけず駆除に踏み切る。

・・・と言っても幼虫のたかっている枝を切って空き地にある大きなハナモモの木の下に置いただけ。幼虫たちはハナモモの木に素直に登って行った。


 今年の秋は暖かだった。相次ぐ蛾の幼虫の大発生で葉っぱが無くなり、9月も半ばを過ぎてから新しい葉を次々と芽吹く。「やれやれ・・・、今年はいろいろたいへんだったわい・・」というリンゴの木のつぶやきが聞こえたような気がした。  
撮影:2011-09-17

2011年12月3日土曜日

ゴミグモ


 2011-06-11  ゴミグモの網。↑♀が中央に鎮座。


 2011-06-11  ↑腹部の先が白化した♂個体。けっこう目立っていた。


2011-11-27  寄生蜂に卵を産み付けられ、幼虫が食いついていた。

2011年11月29日火曜日

コマバムツボシヒラタアブ


ヒラタアブ亜科

サクラの幹にとまって日向ぼっこ。 ⇧2011-11-20


 今年の秋は暖かい日が多かったせいか、いろいろな花が季節を間違えて咲いている。狂い咲きというのかな?この日はふつう5月頃開花のウグイスカグラが咲いているのを見た。花粉もたっぷり。

 その恩恵を受けているのはコマバムツボシヒラタアブ。晩秋から翌春までの間に見かけるような気がする。夏の間はもっと標高の高い場所で避暑しているらしい。

  撮影  2011-11-27 

2011年11月28日月曜日

イチモジフユナミシャク♂


  地味なのに控えめな美しさを感じた。フユシャクの仲間らしい。

♀は緑がかった短い翅を持つ。飛べない。フェロモンの力だけで♂を呼ぶのかな?
幼虫の食餌木はニレ科(ハルニレやケヤキ)、バラ科(リンゴやソメイヨシノ)等。

                                            撮影・・・2011-11-27  

2011年11月27日日曜日

11月の不明幼虫


左上:2011-11-04   コナラのような木にいた。

右上:2011-11-05   庭のノギクの葉裏にいた。

左下:2011-11-13   ヌルデのような葉に天幕を張っていた。オニグルミでも見たこと
がある。
追記・・・トサカフトメイガ(メイガ科フトメイガ亜科)と判明。他にニワウルシやハゼ等も食べるらしい。

右下:2011-11-13   カラマツ林の朽木にいた

2011年11月26日土曜日

この秋の?


上段左より

2011-09-27   ツルバラの葉についていた。白いケースを開けてみると・・・
2011-09-27   ウメの枝にぶら下っていた小さな繭?
2011-10-16   ニセアカシアの枝先の方についていた
2011-10-25   コデマリの葉。裏側の方が多く産み付けられていた。鉛色
2011-11-05   コデマリの枝よりぶら下っていた
追記:寄生蜂のコマユバチ科の仲間の繭らしい・・・2011-12-24
2011-11-05   コデマリ枝先。すでに抜け殻
2011-11-02   ハナモモの葉
2011-11-20   エノキの幹

2011年11月25日金曜日

ヒロズイラガ*幼虫と成虫


 小さな蛾。イラガの仲間とは気づかず・・。襟の毛がしゃれている。これは灯火居残りの個体だが、自宅の庭でも見られた。幼虫はカエデ科の葉っぱを食べる。  


 ⇧ 撮影:2017-07-14


 新鮮な個体   ⇧撮影:2018-07-11


 こちらは幼虫。カエデの葉にいた。テングイラガの若齢幼虫かと思って見守っていたが、ぜんぜん大きくならずだんだん色あせてきて、そのうちいなくなってしまった。あれはいったい何だったんだろう・・・?と思っていたらヒロズイラガの幼虫らしいことが判明。

 緑色の大きなイラガはムラサキイラガ。それと比べるとずいぶん小さい。イラガの幼虫らしいトゲトゲもない。それでもやっぱり触らない方がいいんだろうな・・・。

撮影・・・2011-09-06~2011-09-17

2011年11月23日水曜日

スエヒロタケを食べる虫


   生命力があり、朽木があれはたいてい生えているキノコ。それでもその繊細さに惹かれてついついカメラを向けてしまう。特に幼菌は、猫の手のようにふっくらしていて撫でたくなる。しかしこのキノコ、たまにヒトの肺に入り込み感染症を引き起こすことがあるらしい。要注意。


 撮影していたら小さな甲虫があちこちに。艶やかな光沢。鏡のように空の青を映しこんでいる。ハムシの仲間かなと思っていたが、きのこのカサの中にもぐりこんで食べている。こんな季節に交尾しているペアもいた。ルリオオキノコとか?
  
 撮影:2011-11-20  

2011年11月19日土曜日

ヤブキリとマダラカマドウマ


左:ヤブキリの仲間がとげとげのタラノキにしがみついていた。
ヤブキリは様々な声で鳴くとのこと。似ているようでそれぞれ違う種かもしれないらしい。翅が葉っぱのように枯れかけていた。無事産卵終えた♀かな?幼虫はこちら・・・

右:マダラカマドウマ(カマドウマ科)
大きな石の陰にひっそりと佇んでいた。片方の前肢と後肢がなくて痛々しい。いろいろあったのでしょう・・・。これも立派な産卵管。

撮影・・・2011-11-13 

2011年11月17日木曜日

晩秋の蛾*カバエダシャク


撮影・・・2011-11-13    カバエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)

ベニヒラタムシの日光浴


ヒラタムシ科
     
暖かい日だったので、日当たりのいい場所に出ていた。   撮影  :  2011-11-13 
 
追記  2012-03-18
 新成虫は夏に蛹化→羽化し、その後生木や朽木の樹皮下で越冬するとのこと。
よく似た種にエゾベニヒラタムシがいるが、上種に比べて上翅に光沢がない。

 あと頬?のあたりがより膨らんだように見えるのがベニヒラタムシ。
エゾベニヒラタムシは、少し標高が低い場所で棲み分けている様子。

2011年11月16日水曜日

晩秋のクロスズメバチ


 この日は数箇所で、森の中の木の枝にぶら下る魚の干物を見た。夏から秋にかけて行なわれる地蜂取り(すがり追い、あるいは、すがれ追い)のための仕掛けの残骸。すがり追いとは・・・
 このごちそうに集まった地蜂(主にクロスズメバチ)にヒラヒラした真綿のついた餌をくわえさせる→蜂は餌をくわえて喜んで巣に帰る→真綿を目印に人間が蜂の後を追う(これが大変みたい・・・)→地中に作られたわかりにくい巣の場所がばれてしまう→巣は堀りあげられて、幼虫や蛹はヒトの食卓に・・・。(昔は貴重なたんぱく源、今は貴重な珍味)


 カチカチに干からびた魚に、どこからかクロスズメバチがやってきて長いことかじっていた。    ⇧撮影・・・2011-11-13


うちの庭のサザンカに訪花。       撮影 2009-11-22


何してるのかな・・?   撮影 2014-09-30

2011年11月13日日曜日

エサキモンキツノカメムシ


庭先にいた。 ↑撮影 2012-04-15

  
 比較的よく目にするカメムシ。たいてい単独。先日はハートがリンゴ型のものをみつけたが、今日のはハートがふたつに割れていた。縁起の悪いものを見てしまったような気がした。    ↑ 撮影   2011-11-13

   
 咲き始めたヌルデの花に、それぞれ白とオレンジのハートを背負ったエサキモンキツノカメムシのカップルがいた。秋になってこの花が実を結ぶ頃、エサキモンキ~の幼虫の大群も見られることだろう。  ⇧撮影 2010-08-15


⇧上翅の様子。基部が厚い革質、先端部は薄い膜質になっている。

2011年11月10日木曜日

ムシヒキの日向ぼっこ→ハタケヤマヒゲボソムシヒキ


 ムシヒキアブの仲間。傾きかけたおひさまに向かって身体を傾斜させ、めいっぱい陽光を浴びていた。(橋の手すりにて) 


体長は15mmほどの小柄なムシヒキ。


  ⇧撮影 2011-11-04


遊んでいるのか?ケンカ中なのか・・?   ⇧撮影 2015-09-30