2012年8月13日月曜日

マイマイガ*羽化・交尾・産卵


 マイマイガの孵化の画像を探していて、去年の春に1度だけ行った場所のファイルを開いた。山の中の清流沿いのちょっとした行楽地。夏は涼しい場所かもしれない・・・という理由で再び行ってみることにした。すると不思議なことに、マイマイガの羽化後の様子をいろいろ見ることができた。

 マイマイガ♀の羽化。実は最初見た時はまだ翅を閉じた状態だった。あまり見られない姿だったので撮影しようと思ったが、後ろから二人連れの人が来ていたのでその方達が通り過ぎてからゆっくり撮ろうと思った。ほんの数十秒のことだったが、振り向いて見てみると上のような状態に。残念。そして教訓。いまさら人目など気にすることないでしょ・・・。


 幹から直接生えた葉っぱの内側に蛹があった。葉っぱは蛹を包むように糸で固定されている。カシワマイマイの蛹のようにぶら下げ型ではないみたい。前翅の下の部分はギザギザになっているのかと思ったら、裾に黒点が施されたデザイン。中央部の左右対称の鉤状の紋は♂♀共通か・・・。

 まだしばらくじっとしていそうなので、また帰りに様子をみることにしようと散策を続ける。この日は沢山の茶色っぽい地味な蛾がせわしなく飛び交っているのが気になった。正体を確かめようにもぜんぜん止まろうとしないし。何かを探している・・・?一刻を争うように。
これはもしかしてみんなマイマイガの♂ではないだろうか・・・と思ったのはだいぶ後になってから。


 あんな飛び方をしていては身がもたないだろうと気の毒に思っていたが、木の幹、地面の草の上、トチの大きな葉の上で休憩している茶色い蛾をやっと見つけられた。やっぱりマイマイガの♂。みなさんレーダーのような立派な触角をつけての♀探しのバトル。戦士たちの休息、という風情。お疲れ様です。


 そしていろいろな木の幹、看板の裏側、トイレの軒下等で、これまた沢山の♀たちが卵を産んでいた。産卵にはかなり時間がかかる様子。


↑めでたく交尾中のペアを一組だけ見かけた。


 羽化したばかりの例の♀の様子を見に行く。水平だった翅が屋根型になってきた。少しづつ上の方に移動している。不思議に思ったことは、沢山の♂たちがこの♀の近くを飛び交っているのに、だれもその存在に気づかないこと。羽化間もないのでまだフェロモンを発してないのかも・・・。今のうちにしばらくのんびりして下さい。  
撮影:2012-08-12


撮影 2014-07-22


追加画像   終齢幼虫   撮影:2011-07-17


2012年8月12日日曜日

マイマイガ*幼虫


 ⇧白樺の幹にて孵化  撮影:2011-05-08


⇧若齢から終齢までの幼虫(すべて別個体)

2012-05-13→2012-06-24


⇧右上が脱皮殻  2012-06-13


     終齢幼虫  撮影 2020-07-16

カシワマイマイ*幼虫・蛹・成虫(♂)


   カシワマイマイ若齢幼虫

⇧2012-05-22→06-10→06-16(すべて別個体)


 ⇧2012-07-10  うちの庭のウメアンズの幹に2匹の終齢幼虫が出現。ほぼ樹皮に同化した色合い。お尻の白い模様がとても目立っていた。


⇧これは偶然排便のシーン。驚いたのはその後。きゅっと締まった肛門?の鮮やかな色!


 ⇧2012-07-14 その後蛹化したのか、となりのバイカウツギに新鮮な蛹をみつけた。


その後あちこちで終齢幼虫をみるが、なんかそれぞれ育ちが違うのかおんなじではない。前後の長い毛束でそれとなくわかるが・・・。

⇧2012-07-28→07-29→08-04


庭ではなく別の場所でみつけた成虫2体。色がだいぶ違うがどちらも♂。

左:2012-07-29   右:2012-08-02

2012年8月11日土曜日

エノキハムシ*幼虫と成虫


ヒゲナガハムシ亜科

幼虫  ⇧ 撮影:2013-05-22


  エノキハムシ成虫。庭のエノキにて。だいぶ前から出現している。初めて見た時は、羽化したてでまだ色が薄いのかと思った。   撮影:2012-08-07


撮影 2012-09-20


2012年8月9日木曜日

トックリバチの仲間の巣


ドロバチ亜科

 2012-08-01  朝6時過ぎ、うちのまわりをぶらぶらしていたら、草にしがみついて寝ている?蜂をみつけた。キボシトックリバチかな?こんなに気持ちよさそうに寝ている虫も珍しい。とにかくお疲れの様子。


2012-08-07  一週間ほどして、あの蜂のいた場所のすぐ近くでトックリバチの巣を発見。蓋は閉じられ完成した模様。この中にはぎゅうぎゅうに麻酔をかけられたイモムシが入っているらしい。蜂の幼虫の生餌として。

上のトックリバチが作ったものかもしれないなぁ・・とふと思った。お疲れさまでした。

追記 キボシトックリバチか、キアシトックリバチか、あるいはミカドトックリバチか?わからないので、トックリバチの仲間の巣としました。

2012年8月8日水曜日

夏のシュレーゲルアオガエル


 ↑2010-08-15   こちらはほぼ成体かな?


↑2012-07-28   違う山にて。コナラの葉に垂直にとまっていた。目を半開きして。眠ってる?背中にえくぼのようなへこみ。背骨も見えているかんじ。ちゃんと餌捕まえて食べているのかなぁ・・・と心配。 


  ↑2012-07-22  シュレーゲルアオガエルが水辺にやって来るのは春から初夏の繁殖期だけで、他の季節は森の中に住んでいるらしい。この個体はやや幼さが残っている気がした。近づくと逃げようとした。

2012年8月5日日曜日

ムモンアカシジミ


 とても暑い日だったが、陽のあたる場所にいた。幼虫はコナラやクヌギの葉を食べる他、アブラムシ等も捕獲して食べるとのこと。ゼフィルス類唯一の半肉食系。


 ↑上の個体のいたすぐ近くに落ちていた翅。だれに襲われたのか?


 これは木陰にいた別個体     ↑撮影 2012-08-04 


  ⇧撮影 2015-07-26


ボロボロの個体  撮影 2014-07-27