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2013年9月6日金曜日

クスサンの翅 他


   9月に入って、朝電灯の下にクスサンの翅が落ちているのを見かける。何者かの襲われた様子。そういう季節なんだな・・・と思う。

 今日は常夜灯にボロボロの色あせた♀がいた。撮影しやすい場所に移動させようとしたら、地面に落ちて翅をぶるぶる震わせ始めた。でもこんなにくたびれた様子じゃ飛べないだろうなと見守っていたら難なく離陸。やっぱり大きい! 
2013-09-06



↑ 2013-08-17  ヤママユは8月中旬頃から見られた。


前翅比較:クスサン・ヤママユ・シンジュサン・オオミズアオ

(いずれも朝、電柱の電灯下で拾ったもの)

2013年6月16日日曜日

ヒメヤママユ終齢と落ちていた翅


 ヒメヤママユ(ヤママユガ科) 終齢幼虫

カエデの葉を夢中で食べていた。枝が揺れても知らん顔。四月下旬に見つけた若齢幼虫はあんなに小さかったのに。大変よく太りました。


帰り道、道路に散らばっていたオオミズアオとシンジュサンの翅。夜電信柱の灯火に集まった時、何者かに襲われたのだろう。コウモリとか?       撮影:2013-06-16

2013年6月5日水曜日

スイカズラ咲く頃*オオミズアオ孵化 他


   昨年茂らせ過ぎたスイカズラをそのままにしておいたら、今年はまた大変なことになってしまった。甘ったるい匂いが立ち込める中、あまりうちの庭では見かけない蝶が飛んでいた。イチモンジチョウ。スイカズラに産卵していた。何年か前にハスカップの鉢植えにイチモンジチョウの幼虫がいたことがあったので、人知れずこの蝶は山の方からやって来ていたのだろう。ちなみにスイカズラ科のケヨノミ、あるいはクロミノウグイスカグラのことを、北海道ではハスカップと呼んでいるらしい。    撮影 2013-06-02


   この日、玄関まわりで見覚えのある蛹をみつけた。ヒオドシチョウの蛹。玄関の引き戸、壁面、置きっぱなしの傘などに計6個ぶら下がっていた。傘についていたものを引き離そうと手を触れたら、ピクピクと激しく暴れてびっくり。まだ蛹化間もないのかも。そういえば2-3日前に、娘が玄関に置いてある自転車のまわりに大きな恐ろしげな毛虫がいっぱいいたと騒いでいたっけ。聞き流していたが・・・。

 それにしてもなぜ山でしか見かけないヒオドシチョウの幼虫がうちの玄関に結集していたのか?うちの庭木の葉を食べて育ったのかな?エノキだったら何本かある。やはり山の方から♀が飛んできて産卵したのだろう。このところ、近くの雑木林通いが忙しくて、庭の様子を見ていない。草ぼーぼーにしておくとこういうことになるのかもしれない。


追記:玄関にいた蛹たちのその後。3体はいつのまにか羽化したらしく抜け殻に。2体は一部黒ずみ何者かに寄生された様子。あと1体は羽化失敗で上のような状態で死亡していた。


   そしてその近くの雑木林では、先日見かけたオオミズアオの♀が産んだ卵が孵化していた。毎日チラ見して気にはしていたが、変化がないので無精卵かもしれないと思っていた。何はともあれ、オオミズアオの若齢幼虫を撮影できてよかった。産んだ主を見ていなかったら何の幼虫かわからなかったと思う。


   翌日、卵のついていた葉に幼虫の姿はなく、近くの常夜灯の上に数匹だけいた。なんか路頭に迷っている様子。他のきょうだいたちはもう食樹を目指して移動していったと思われる。
 

 林床の枯葉の中で芽を出したコナラ。引っこ抜いたらドングリがついていた。日陰にあったせいか、葉っぱがやわらかそう。さっきの路頭に迷っていた幼虫2匹を葉っぱにのせて持ち帰る。


 ちゃんと育てられるか心配だけど・・・。   ↑ 撮影 2013-06-03


  一日でこれだけ食べた。  ↑ 撮影 2013-06-04


  翌日はこれだけ食べた。その後幼虫たちは脱走して行方不明。

うちの庭のどこかで無事成長していることを願う。  撮影 2013-06-05

2013年5月19日日曜日

オオミズアオ*産卵

幼虫食樹:ブナ科、カバノキ科、ミズキ科、バラ科
(類似種のオナガミズアオはカバノキ科のみ)
カンゾウ?の葉に産卵していた。ウリのような形をした卵。
撮影:2013-05-16

エゾヨツメ*成虫と幼虫


 エゾヨツメ(ヤママユ科)♂

幼虫食樹:カバノキ科、ブナ科、カエデ科

 大きめの蛾が翅を畳んで止まっていた。(下の左端)白い鳥が飛んでいるような紋がある。手乗りにして翅を広げた時、やっとエゾヨツメと気づく。鮮やかなブルー。白い鳥は青空を飛んでいたのか・・・。幼虫は3年程前に一度だけお目にかかったが、成虫を見るのは初めて。            撮影:2013-05-15



  勇ましそうな不明幼虫はエゾヨツメでした・・。 

撮影:2010-06-27

2012年12月13日木曜日

モノクロの雑木林にて*クスサンの繭と卵

 苔の生えた木の幹についていた繭。寄生された様子。
 あちこちに産み付けられた卵、卵、卵・・・

 枯枝がひっかかっていて、それにも卵
これは今年の春孵化した抜け殻だろうか?遠目に見ると上と同じに見えるのは私だけ?
撮影:2012-12-12

2012年7月31日火曜日

クスサン*終齢幼虫蛹化



 この日はクスサンの新鮮な透かし俵(繭)をあちこちで見かける。

これはハルジオンみたいな頼りなげな草で蛹化。



 隣り合う2種の樹木の葉を手繰り寄せて糸を吐いている幼虫がいた。

青い気門がちらりと見える。


 そしてとうとう蛹化場所を探してうろうろしている終齢幼虫、白髪太郎に遭遇。


 建物の軒下で糸を吐いていた幼虫。なるほどまずこうやって透かし俵は作られてゆくのか・・・。最終的に端の始末をしつつ綴じ合わせるのかな? 

 撮影:2012-07-28

2012年7月25日水曜日

シンジュサン*羽化


 昨年の秋、シンジュサンの幼虫がいたサンショウの木にぶら下っていた繭。(この頃はふたつあった)これがシンジュサンの繭かも・・・と8ヶ月くらい見守る。

⇧ 2011年11月30日→2012年1月28日→4月17日


⇧  2012年  4月17日→5月5日→6月2日


  ⇧ 2012-07-22 この日の夕方、18時頃うちのまわりをぶらぶらしていて見つけた。とうとう羽化の日を迎えたか!ちょっと感無量。自然な状態にしておいて、羽化の瞬間に立ち会えるなんて。この時間帯にうちにいること自体滅多にないのに・・・。


 ⇧ 触覚の様子だと♂。なかなか翅を開かず。18時40分をまわり、もう自然光での撮影は限界なので、繭のついた枝を切断して室内へ。


 ⇧19時20分頃パッと音をたてて閉じていた翅を開いた。裏と表にさほど違いがない蛾みたい。前翅の先の蛇の頭模様は裏側でもくっきり。この夜は飼育ケースの中で過ごす。


 翌朝、6時前に撮影のために飼育ケースを外に。翅をぶるぶる震わせている。飛びたくてしょうがないかんじ。ケースから出すとすぐにふわふわ飛んでいってしまう。

 2-3m上のヤナギの枝に止まったので、脚立を持って来る。なんとか2枚ほど撮影すると飛び立ってしまった。高く高く。この日も暑くなりそうな空でした。

2012年6月25日月曜日

ヤママユガ科幼虫*ヤママユ 他


 2012-05-20  オオミズアオかと思ったが、時期的にヤママユと思われる

(下とは別個体)


⇧上:2012-05-13  ヤママユ若齢幼虫

 下:2012-06-13  計らずも一ヵ月後に撮影。多分同一個体。同じ幼木にいたので。


↑2012-06-16  ヤママユ(上とは別の場所  )


↑2012-05-13  ウスタビガ若齢幼虫


2012-06-17  ヒメヤママユ 特に外傷もなく死亡していた。

2012年6月15日金曜日

ボロボロのオオミズアオ*♂と♀


  いつも車を止める場所にボロボロのオオミズアオが落ちていた。前夜の雨に濡れて大きな水玉が翅の上にいくつも転がっている。立派な櫛状の触角の♂。

 近くの古い切り株の上に移動。死骸と思いきやまだ生きていた。オオミズアオはヤママユガ科では珍しく年2化。初夏と秋に出現する。


数時間後に車に戻った時、切り株の所に行って見るが姿なし。風に吹き飛ばされたのか下の草むらに・・・。すでに死んでいた。  2012-06-13

《追加画像》



 今日は大木に止まっているボロボロの♀をみつけた。とても目立っていた。もう産卵も終えてやれやれ・・・というかんじ。小さな眼状紋を見せてもらおうと翅にさわっても動じない。風の強い日だったがしっかりしがみついていた  2012-06-16

2012年1月17日火曜日

ヤママユ*空繭 他


 2012-01-14     ヤママユ(ヤママユガ科) 別名 天蚕

コナラの枯れ葉に包まれたヤママユの繭。そっと覗いてみたら、キイロテントウが葉っぱの内側で越冬していた。一枚だけ写真を撮ってその場を後にする。たぶん空繭だろう・・・。



 きれいな黄緑色の繭はあちこちにあった。脱出した後の空っぽの繭を2つ持ち帰る。


 この繭もしっかりした繭で、ハサミでなんとか切断できた。太っちょな蛹の殻が出てきた。


左:2011-05-12  若齢幼虫と思われる。カシワの若葉を食べていた。

中:2008-07-11  終齢?左の幼虫と同じ木。これなら太っちょ蛹になるだろう。

右:2011-12-10  卵。木の種類は確認しなかった。


2011-12-10        寄生される確率は高い気がする

追記:成虫の姿はこちら。灯火にはよく居残っているようだ。