2014年11月16日日曜日

ひとりぼっちのウスバツバメガ


   帰省先から帰った翌日、三日ぶりに散策に出かけると今期初の冬尺たち3種に出会う。その二日後、常夜灯脇の枯葉の中にまさかのウスバツバメガ(♀)を発見。今年この場所でのウスバツバメガの出現は9月中旬だった。運命のいたずらか、こんな冬尺の出るような初冬に繭から出てきた不幸な個体。その後二日間、枯葉の中で寒さに耐えていた。あまり野生の生き物に情けをかけないようにしているが、可哀想なので一晩だけうちに連れ帰り飼育ケースで過ごさせる。

 今日は昼間よく晴れて日差しも暖かだったので、元の場所に戻す。寂しく飼育ケースの中で死ぬより、やっぱり生まれ育った場所の方がいいかな、と思って。手にとっても飛ぼうとしない。たぶん一度も飛んでないと思う。常夜灯は冬尺たちで賑わっていた。いっしょに止まらせて記念撮影。  撮影:2014-11-16