2011年4月28日木曜日

キイロテントウ、立ち止まる

    
 朝、庭をぶらぶらしていたら服にキイロテントウがとまった。4-5mmほどの小さなてんとう虫。食性は菌類食で、幼虫・成虫共うどんこ病菌を食べるという。

 サザンカの葉の上におくと、とにかくちょこまか歩き回り、じっとしていない。行方を追って葉っぱをひっくり返してみると・・、いた。

 珍しく動かない。ゴミのようなものは何かの抜け殻のようだ。動物質のものにも興味あるのかな?ちなみに、胸部の二つの黒点は模様。下の黒い二つが目。 
↑撮影:2011-04-27 

2011年4月27日水曜日

池の様子*4月下旬


 3週間ぶりに池を覗いてみると、おたまじゃくしがだいぶ大きくなっていた。その後産み付けられたと思われる新しい卵塊もたくさんあった。水面をアメンボのように走り回るクモや、溺れたテントウムシ。気がつくと、目の前に眠たそうなアマガエルがいた。アカガエル達に比べるとずいぶん寝坊助だ。

 いよいよ賑やかになってきた小さな池の周りを物色しながら歩いていると、ガサガサ・・・といやな音。一旦引き返し、勇気を出してまた戻る。前にアオダイショウを撮った頃に比べれば、我ながらたくましくなったと思う。縞模様があるからシマヘビかな?枯れ草の上で日向ぼっこしていたのを驚かせてしまった。水の中に逃げようとしたが、冷たいのがいやなのか、すこしだけ入ってじっとして動かない。

 下の写真は、おたまじゃくしを撮っていた時近づいてきたカエルくん。スイスイ泳いでいたところにヒトがいるのに気がついて、ストッープ!と枝にしがみついたが、止まりきれず脚だけ前に出てしまったところ、かな?


撮影・・・2011-04-24

2011年4月25日月曜日

ヒメホソアシナガバチの長い巣


 雨上がりの朝、近くの山へ行く。まだ桜が残っていた。いつもの順番で芽吹きの確認をしながら歩いていると、落ち葉の上にちょっとぎょっとする物が落ちていた。

 ヒメホソアシナガバチの立派な造形物。いつもガードレールに作られた小さないびつな巣しか見ていないが、本来彼女たちはこんな細長い奇妙な巣を作る。(後で測ってみたら 25cmもあった!作られたのは去年の夏)

 昨日の雨と風で枝ごと落下した様子。濡れてしっとりとしていたが、しばらく石の上に置いて陽に当てると、すぐにカサカサに乾いた。素晴らしい速乾性である。

⇧撮影 2011-04-24


7年後、また落ちていたので拾ってみる。軽い。  ⇧撮影 2018-09-07

追加画像


撮影 2014-07-23

2011年4月23日土曜日

ミノムシのようなもの


                  蓑虫のようなもの・・・

左上:2011-03-18   リンゴの木の皮を食べていた。

右上:2011-03-19   タラノキにて。棘のふり?

左下:2011-04-09   コナラに芽にとりついていた。

右下:2011-04-19   カツラの枝にぶら下がる。ヒモが長すぎるようにみえるが・・・。

2011年4月21日木曜日

ヒオドシチョウのねぐら



 午後4時半頃。この日はよく晴れてポカポカ日和だったが、陽が西に傾き肌寒くなってきた。標高が900mを越える場所だったので無理はない。
小路を歩いていると、どこからか力強いはばたきの蝶が一頭飛んで来て、何の迷いもなく枯れ野の中に消えた。

 確かこの辺・・・と近づいてみると、枯れ草の間に小さな空間が空いていて、その中に地味ながら大型の蝶の裏翅が見えた。かなりボロボロのヒオドシチョウ

 カメラを近づけても逃げなかった。自分の擬態に自信があるのだろうか。ここに居れば大丈夫、と思っているのかも。長い冬の間、ずっとここにひそんでいたのかな?
なにはともあれ、ねぐらに潜り込む瞬間を目撃できてよかった。

撮影・・・2011-04-17

2011年4月20日水曜日

タテジマカミキリ


撮影・・・2011-04-17
薄暗い木陰の低木にひっそり取り付いていた。木をかじった跡あり。体の長さが30mmくらいあり、触角がその1.5倍くらいある。(測った訳ではないが・・・見た感じ。)
成虫越冬したのか、この春生まれたのか?さっぱりわからない。後で調べよう。

《追記》 2011-05-22
ドウボソカミキリ族タテジマカミキリ属のタテジマカミキリと判明。
寒冷地では成虫越冬するらしい。ボート状にかじった跡はそのためのねぐらのようなもの。より枝に同化してカムフラージュするため?ウコギ科のカクレミノという植物がお気に入りのようだが、この木は常緑樹ではなさそう。寄主植物はほかに、セイヨウキヅタ、ハリギリ、アオキなど。


2011年4月19日火曜日

アケビコンボウハバチ*成虫と幼虫


 触角がこん棒状のハバチ。芽吹いたばかりのアケビの若葉にとまっていた。後から拡大して見てみると産卵しているような様子。4-5月に出現してアケビに産卵、となるとアケビコンボウハバチでいいのだろうか?   



上:アケビ(木通・通草)の芽吹き  ↑撮影:2011-04-16   
下:
アケビコンボウハバチの幼虫    撮影:2009-05-23

 アケビ科の植物を食する。(これはミツバアケビか?)
ブルーベリーのような頭で、はらぺこあおむし状態。ハバチの幼虫はきれいな中間色をしたものが多い気がする。ゆえに比較的目立つが、成虫の姿は今回初見。

撮影:2011-04-16   

2011年4月18日月曜日

越冬組*ヒメホソアシナガバチ女王


   アシナガバチ亜科

 カシワの冬芽のあたりにしがみついているヒメホソアシナガバチの女王をみつけた。
昨年追跡調査(?)した巣の近く。今年はこの個体が巣を作るのだろうか?それにしても越冬明けのためか元気がない。もしかして死んでいる?

 心配になって手にとってみると、辛うじて動いてはいる。(写真下)ところがこの日は恐ろしく風の強い日で、この写真を撮った直後、哀れ女王は風に飛ばされて行方不明に・・・。どうか無事営巣を始めてくれることを祈る。

(弱っているとはいえ、むやみに蜂に触るの危険かもしれないので、気をつけましょう)


撮影・・・2011-04-16 

2011年4月17日日曜日

越冬組*クジャクチョウ


    
 街の桜は今満開だが、山の方では少し遅れている。それでもちらほら咲き始めた所に越冬蝶3種が集まって蜜を吸っていた。ルリタテハ、シータテハ、あと一種は分かりにくかった。越冬後、エネルギッシュに飛びまわるための栄養源として、桜の花も一役買っていたわけだ。

 春、クジャクチョウに会う場所はいつも決まっている。道を歩いているとそのチョウはやって来て、つきまとう。多分テリトリーに侵入してしまったからだろう。気を引くように近くの路上に下りて翅を広げてみせるが、近づくとぱっと飛び立つ。

 ただ山の斜面を固めたコンクリート面がお気に入りで、そこにとまって日光浴を始めると、気持ちいいのかじっとしている。  撮影:2011-04-16 

2011年4月15日金曜日

越冬組*フサヤガ


 庭の木で越冬していたらしいフサヤガ
越冬蝶はやたらもてはやされるが、蛾となるといやな顔をされるのはなぜなんだろう?
丸々としていて無事春を迎えた様子。お尻の房がひとつなくなっていたが・・・。 
撮影:2011-04-15 

2011年4月14日木曜日

イラガの卵*想定外の出来事


玄関前のカエデの枝についていたイラガの卵

 この日ふと見てみると大破されていた。つつき壊された、というかんじ。イラガの卵は、シジュウカラやヤマガラなどカラの仲間の好物らしい。

 鳥などに捕食されないようにこんな硬い繭を形成するのだろうが、やはり想定外の事は起こる。内側から見ると、枝に食い込んでしっかり固定されている様子がわかる。
  
  ⇧撮影・・・2011-04-09


 昨年の秋、ピラカンサスの枝にイラガの繭をみつけた。硬くつるつるしていて小鳥の卵のよう。この卵から成虫が孵る(?)のを見てみたいものだと傍を通るときは気にしていた。先日久しぶりに覗いてみると、卵は無事羽化した様子で、いわゆる「スズメノショウベンタゴ」と呼ばれる状態になっていた。

 羽化は5~6月頃だったようだ。イラガイツツバセイボウという蜂に寄生された繭は、てっぺんでない場所にギザギザの穴をあけられるらしい。今年はそばに蓑虫がついていた。

撮影・・・2009-11-20

2011年4月11日月曜日

タマバチの仲間*産卵後・・・


 コナラの芽に産卵中?のタマバチとおぼしきハチをみつけた。有翅。虫こぶの形成者だろうか?種名不明。どんなにカメラを近づけても逃げようとしない。命がけなんだな・・・と感心する。それにしても・・・と少し触れてみるとポロリと落ちて下の枯葉の中に埋もれてしまった。ミイラ化していたようだ。しばらく探してみたが見つけられず。
 厳冬期の産卵だったのか?。無事産み終えて、ほっとしているうちに凍死してしまったのかもしれない。  撮影・・・2011-04-09

2011年4月8日金曜日

ミツバチが好きな花*ヤナギとウメ

         
 3年ほど前、知人からもらったネコヤナギ?をビンにさしておいたら根っこが出てきた。せっかくだから庭に植えておいたらすんなり根付く。その後3-4mくらいにスクスク育ってしまい、このまま大木になったら大変だと危機感を感じていた。でもこの日、芽吹いた花がミツバチ達で賑わっているのを見て、ま、いいか・・・と思った。この時期、貴重な蜜源かもしれない。   撮影・・・2011-04-02 


 3月に咲くウメも、ミツバチにとって大切な花。受粉を手伝ってもらって実を結ぶ。有難い。   撮影・・・2011-03-13 

2011年4月7日木曜日

白骨化したニホンジカ


 この冬、橋の下に動物の白骨死体があるのに気がつく。
何度も足を運ぶ場所だが、クマノミズキが繁っていてあまり下の方は見えなかった。
葉っぱが散った後は落ち葉に埋もれていたのかもしれない。

 この日、勇気を出して川まで降りてみた。(また藪こぎ・・)ニホンジカだろうか?
かなり大きい。近くの石の上に毛がひと房落ちていた。1月に撮影した獣毛の主に違いない。ほんの5-6m離れた場所なので。死因は何なんだろう?捕食されたのか(だれに?)、事故なのか、自然死なのか?死体は語らず。  


 骨を撮った後、このシカが歩いただろう場所をたどってゆく。シカの糞があちこちに点在している。糞の直径がいろいろあるから、沢山の個体が集まる場所なんだろう。
 カラマツの若木が林立している所では、皮が食べられた木が何本かあった。(写真下、左と真ん中)これは多分シカたちの仕業。

 それに縦に鋭く裂かれた跡も!(写真下、右)根元から1mくらいの位置。クマが爪研ぎでもしたのだろうか?とても偶蹄目の爪跡ではなさそう。

 とにかくこのあたりは、夜には野生の大国になっているような気がする。


撮影:2011-04-02

2011年4月5日火曜日

越冬組*オツネントンボの仲間


 オツネントンボ亜科

 オツネントンボの仲間がさっそく大物をしとめて捕食中。この日、清流が流れるこのあたりでは、カゲロウやトビケラ類がふわふわ飛んでいた。

 翅の紋が重なっているか、ずれているかでオツネントンボとホソミオツネントンボを見分けるのだが、この写真ではわかりにくい。たぶん、オツネントンボ。  
撮影:2011-04-02 


↑交尾  撮影:2022-04-22


↑ 撮影:2012-08-01


↑ 撮影:2009-10-31


撮影 2021-11-02

2011年4月4日月曜日

春一番に産卵するカエル、そして大合唱


 毎年この時期に見るカエルの卵塊。卵から幼生が孵っている。生まれたばかりのようで、まだ泳ぐことも出来ない様子。漠然とヒキガエルの卵かなとずっと思っていたが、ヒキガエルだったらひも状のはず。前に見かけたアカガエルの仲間の卵塊かもしれない。

 この日特筆すべきは、この後近くの別の水場から聞こえてきたカエルの合唱。アマガエルのそれとは違って、まるで水鳥の群れが騒いでいるような響き。これからまた卵を産もうとしている一群だろうか?それが、カヤ原を分け入り水辺にたどり着くやいなやピタリと鳴きやんでしまった。全個体が瞬時にヒトの気配を察知したらしい。
 すぐにまた鳴き出すだろうと待ってみるが、いつまでたってもだんまりである。水底をうごめくカエルの姿が時々見える。水面から目だけ出してこちらをじっと見ている者もいる。

 息が詰まるような沈黙が続き、とうとう自分は根負けしてその場を退散した。その後近くでチョウなどを撮りながら30分ばかり過ごし、少しずつそこから遠ざかっていった。水場から100mくらい離れた時だろうか、またいきなりカエルの大合唱が始まった。  撮影:2011-04-02


撮影:2010-03-19

2011年4月2日土曜日

越冬組*ヒオドシチョウ


 昨日はポカポカだったが、今日は少し風が冷たかった。
それでも日差しがあったので、近くの山へ越冬蝶を見に行った。テングチョウ、キタテハ、シータテハ、スジボソヤマキチョウ、越冬組ではないけどルリシジミ。どのチョウも近づけば飛び立ち、なかなか撮らせてもらえない。

 しかしこのヒオドシチョウだけは友好的だった。敏感ですぐ逃げるが、結局もとの場所に戻ってくる。何度もそれを繰り返しているうちに(こいつは危なくない奴だ・・・)と認識するのか近づいても逃げなくなる。他のチョウよりかなり大きく毛深い。よく似たエルタテハは、後翅にも白紋がある。

 実はこの辺でヒオドシチョウを見たのは初めてである。蛹(写真下)はあるが、なぜか成虫にはお目にかかれない。調べてみると、このチョウは6月頃羽化してしばらく活動したら、なんと夏~秋~冬とほぼ寝て過ごすらしい。ぼろぼろでないヒオドシチョウに会いたい。

↑撮影:2011-04-02  


⇧撮影:2009-05-29

追加画像


超ボロボロ。ほぼ1年近く生きた証。  撮影:2020-05-17