2011年2月15日火曜日

冬のミンミンゼミ


 庭のチャボヒバ?の茂みで蝉の亡骸をみつけた。透明だった翅は白濁・・・を通り越して、まるで螺鈿細工のよう。あの記録的な猛暑の夏の忘れ形見。

  ⇧撮影   2011-02-15


前年撮影の個体。この木はセミたちの墓場か?

撮影 2010-11-19

2011年2月13日日曜日

クズハトガリタマフシ


  形成者:クズトガリタマバエ(タマバエ科)

この虫えいは年1世代。中の幼虫はこのまま秋まで成長を続ける。
10月中旬~下旬にかけて成熟する。(全体に木質化する)
葉っぱについたまま落葉しそのまま越冬。
成虫は5~6月に羽化し、クズの葉裏に産卵する。
虫えいは1-2ヶ月で完成する。

撮影・・・2010-08-13

2011年2月11日金曜日

ナラメリンゴフシ


形成者・・・ナラメリンゴタマバチ

ナラメリンゴフシ:芽に形成される虫えい。内壁はスポンジ状。

撮影・・・2010-05-16

( その後のナラメリンゴフシ ⇩ )


撮影・・・2010-08-06

 羽化もとっくに終わり、乾いて朽ちるばかりになった虫こぶに、なぜかハエの仲間がとまっていた。(これは通りすがりのハエの仲間。形成者ではありません)
 この虫こぶの形成者のナラメリンゴタマバチ(タマバチ科)という蜂の生活史はやや複雑。

 5~6月、ナラメリンゴフシ(両性世代虫えい)から共に有翅の雌雄が羽化→ 交尾
→ ♀がナラ類の根に産卵→ 次世代は単性世代虫えいで、ナラネタマフシと呼ばれる
→ 無翅の♀が12月~1月に脱出→ナラの芽に産卵→ナラメリンゴフシが形成される・・・
ということだろうか?


ナラメリンゴフシが、上のような状態になるまでの経緯がわかる画像を集めてみた。↑
(それぞれ同一のものではありません)

左上:2009-05-01 葉っぱも含め初々しい。
右上:2009-05-15 色あせた頃。発泡スチロールのような軽さ。
左上:2010-06-11 脱出した穴か?
右上:2009-07-05 
 
これがナラメリンゴタマバチ?と思ったが、これもただの通りすがりのハチ?のよう・・。


↑撮影:2012-07-14
 

2011年2月3日木曜日

虫たちの死に様*ハチの仲間


 電池が切れたおもちゃのように、葉っぱの上に仰向けに不時着。ほんの数分前までその辺のお花畑を忙しく飛び回っていたのに・・・。

 脚に新鮮そうな花粉をいっぱいつけたこのハチを見ていると、そんな光景が目に浮かぶ。やっぱり葉っぱの上で死んでいる虫は幸せ者にみえる。  
撮影・・・2008-06-27

2011年2月2日水曜日

虫たちの死に様*ツマグロヒョウモン




  庭の百日草の濃い緑の葉の上に、チョウの翅がハラハラと散っていた。カマキリの食事の跡である。その散らばった翅を一箇所に集めて写真に撮った。これは裏翅バージョン。

 とても死骸という気がしなかった。美しい造形物のかけらか何か・・。実はこの前日にこの場所で、百日草の蜜を吸う多分この翅の主を撮影していた。物怖じせず、かなり近づいても逃げない個体だった。  撮影 : 2008-09-07



 最も冷え込みが厳しい時期、庭のカサカサに乾いた落ち葉の中に埋もれているチョウをみつけた。↑低温のおかげで翅の色は鮮やかさを保っている。いつ頃死んだのだろう?

 もともと南方系の種だが、温暖化の波に乗り北上がめざましい。幼虫の食草になるスミレ科の植物(パンジー・ビオラなど・・)の苗が全国に流通しているのも原因。この個体もずいぶん寒い思いをして死んでいったのかもしれない。  
撮影:2008-01-18

2011年2月1日火曜日

虫たちの死に様*コムラサキ


 虫たちも病気になる。これはボーベリア菌(昆虫病原性糸状菌の一種)にとりつかれ、体から白いカビが生えてきて死に至ったチョウ。甲虫をはじめ、アブやハチ、トンボやバッタなど、あらゆる昆虫がこの菌の餌食になっている。

 まるで生物兵器。実際、生ける殺虫剤として商品化されているとのこと。人間には影響ないだろうけど・・・。翅の色が退色していてわかりにくいが、たぶんコムラサキと思われる。   撮影:2009-10-09

2011年1月29日土曜日

虫たちの死に様*ハエかアブの仲間


 葉っぱの上にハエかアブらしき虫の残骸があった。すでに翅は落ちて見当たらない。かなり時間が経っているのかもしれない。

 死因は何だろう?内側からあけられたような穴が気になる。寄生?それとも死んでからより小さな者に捕食されたのか?何はともあれ、こんなものを撮ってしまう自分が怖い・・。

  撮影・・・2008-09-17