2013年9月7日土曜日

クロシデムシと白骨


シデムシ科

   2週間ほど前のこと。朝の散策の時、あまり入らない場所にちょっと入ってみた。前方に何か異様なものが見える。哺乳類の死骸?タヌキくらいの大きさ。でもすでに毛がないように見える。足が止まる。腐乱死体、という状態か?その腐りかけた体には、何か虫がいっぱいたかっている。ベッコウヒラタシデムシの赤い胸部が遠目にチラチラ見える。(あの虫は前にどこかで撮ったことあるからいいや・・・)自分で自分に言い訳してその場から逃げた。

 そして今日、勇気を出してその現場がその後どうなったか見に行った。確かこの辺・・・と思われる場所に屍らしきものは見当たらない。そこだけ草が生えてなくて、地面がうねうねと蠢いている。肉体は虫たちによって埋葬され、その作業は土中でまだ続いているようだ。よく見ると、そばに転がっている白い石に見えたものは頭蓋骨。細かい骨も土の中に見え隠れ。一片の肉もついていないきれいな骨だった。こうして生き物は土に還ってゆくのか・・・。分解者たちの確かな仕事ぶりに敬意を払う。

 ベッコウヒラタシデムシやマエモンシデムシ等が時々土の中から出てきて、外の空気を吸っている(ように見える)。他にオオヒラタシデムシではない黒い大きな甲虫がいた(写真上)。後で調べてみたら、シデムシ類最大のクロシデムシだった。初見。 
 撮影:2013-09-07 


追加画像


⇧2013-11-11


          ⇧2014-01-15   

2013年9月6日金曜日

クスサンの翅 他


   9月に入って、朝電灯の下にクスサンの翅が落ちているのを見かける。何者かの襲われた様子。そういう季節なんだな・・・と思う。

 今日は常夜灯にボロボロの色あせた♀がいた。撮影しやすい場所に移動させようとしたら、地面に落ちて翅をぶるぶる震わせ始めた。でもこんなにくたびれた様子じゃ飛べないだろうなと見守っていたら難なく離陸。やっぱり大きい! 
2013-09-06



↑ 2013-08-17  ヤママユは8月中旬頃から見られた。


前翅比較:クスサン・ヤママユ・シンジュサン・オオミズアオ

(いずれも朝、電柱の電灯下で拾ったもの)

2013年9月4日水曜日

何かと不思議なヒゲナガガの幼虫


    常夜灯の直角面をミノムシのようなものがゆっくり登っていた。よく見るとミノムシではなくヒゲナガガの仲間の幼虫らしい。ちょっと前(と言っても一ヶ月前)にも同じ常夜灯で同じものをみつけた。暗くて撮影しにくい場所だったので枯葉にのせて明るい場所に移動。

 しかし中に潜り込んだ幼虫はなかなか顔を見せてくれない。そのままにして散策を続けて帰り際に見てみると、幼虫はケースごといなくなっていた。今回も同様に葉っぱにのせておき、2時間後くらいに通りかかると、不思議なことに葉っぱはないのに幼虫ケースはその場にころがっていた。 


   覗き込むと間もなく幼虫が顔を出してくれた。でも臆病なのかすぐ引っ込む。
隙間にピントを合わせて待ち構えていると、なんと向こう側から顔を出した!中でUターンできるんだ・・・。


 顔を出してきょろきょろしていたかと思うとぐっとケースを引きずって移動。ほんの少し。Uターンできるほど中はガボガボなのに、どこにひっかけてケースを動かしているのだろう?大体こんなケースをひっかけてよく直角面を登って行けるもんだと感心。

 ↑撮影 2013-09-02


2013-06-11 に見かけたヒガナガガの仲間たち、2種。(成虫)

左:ホソフタオビヒゲナガ    右:ウスベニヒゲナガ?

2013年8月31日土曜日

8月のカミキリムシたち*ルリボシカミキリ 他


 土付きのルリボシカミキリ。新鮮なのかな?葉っぱの上でぼんやりしていた。噛まれたら痛そうな口をしている。お腹も瑠璃色。


⇧撮影:2013-08-10


⇧撮影:2010-07-25


↑撮影 2011-07-31



2013-08-30  初見のアカジマトラカミキリ。夏の終わりに出現するとのこと。

2013年8月29日木曜日

オオヤママイマイ♀出現


 2013-08-28  やっと、オオヤママイマイの♀にお目にかかる。マイマイガの♀くらいの大きさで黒っぽく煤けたかんじ・・・。それでも前翅の先の方が、ほんのり赤みがあるように見える。


 近くに♂がいたので、連れてきてツーショット。♀はこんなに大きい。模様はお揃い。


 2013-08-29  今朝も別の♀が来ていた。ちょっとくたびれたかんじ。昨日は気がつかなかったが、赤いハチマキしている。おなかにも赤い部分あり。

2013年8月28日水曜日

コシロシタバ


幼虫はクヌギの葉等を食べて育つ。  ⇧撮影 2014-08-24


 2013-08-13  ミヤマクワガタのいた木のとなりの木。カナブンやハエやハネカクシの仲間が樹液に集まっていたが、一匹のスズメバチがやってくるとさっと場所をあける。昆虫界でも一目置かれる存在のようだ。

 そこへ一頭のコシロシタバ。ぱっと翅を開いて近づいてゆく。なんて勇敢な蛾!スズメバチはそんな健気な姿も完全無視して樹液に夢中。あいにくこの相手には通用しないようだが、こんなふうにきれいな下翅は使用されるのか・・・と思った。
(黄色い下翅はマメキシタバ)



 スズメバチがいなくなるとこんなかんじ↑


翅を閉じたコシロシタバ

2013年8月27日火曜日

樹液酒場にて*ミヤマクワガタ 他


 2013-08-12  近くに別の樹液の出ている木があった。どれも人為的に傷つけられた様子だが、自分以外にこの木を覗いている人を見たことがない。住宅街のすぐそばなのに、そして夏休みなのに、今の子供はオニムシに興味ないのかな?(私の田舎ではクワガタやカブトムシのことをオニムシと呼んでいた)


   あんまり大きくないミヤマクワガタの♂。いっしょにいた小さい方はスジクワガタの小型♂?


 2013-08-13  翌日アオカナブンも来ていた。ミヤマクワガタ♂は昨日と同個体か?なんか不自然な格好・・・。♂を避けてみたら、下に♀がいた。となりの小さい奴は確認せず。どけた♂がすぐに近づいてきてまた交尾。


 ちなみにうちの田舎では、ミヤマクワガタは「ゴッツ」、ノコギリクワガタは「ナンブ」と呼んでいた。

追加画像


2013-08-19  この日は小さな♂カブトムシが来ていた。