2012年6月6日水曜日

クロモンアオシャク


   台所のサッシの窓に、夜になると灯りに誘われて小さな蛾がやってくることがある。そういう蛾をたまに撮影することもあるが、フラッシュの使い方とかが下手なのでうまく撮れたことがない。それでもどんな蛾がやってきたのかなぁと気になるので、先日透明のプラスティックの容器(漬物とかが入っていた使い捨ての)をガラスに押し当てて捕獲してみた。(フタをする時に逃げられることもある)ちょっと見るだけならこれで十分。

 ゆうべも2頭ばかり来ていたのでどちらかを捕まえることにした。小さい蛾とそれよりすこし大きい蛾がいて、なぜか小さい方を選んだのも何か縁があったのだろう。部屋の中に持ち込んでどうもアオシャクらしい色合いだとわかると胸騒ぎがした。あのタラの芽を食べていたゴミ背負い虫のことを思い出して・・・。蛹になったら飼育ケースに入れようと思っていたが見失ってしまった。たぶんアオシャクになるのかなと思っていたので


 この小さなアオシャクはクロモンアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)だった。代表的なゴミ背負いアオシャク。不思議な紋様の美しい蛾。昨年裏庭で見かけたアオシャク(成虫)とは違う種である。すぐ撮影したかったが、フタを開ければ逃げられるにきまっている。自然光で撮りたかったこともあり、一晩そのまま寝かせることにした。翌朝、外でフタをあけると落ち着いてじっとしていた。(写真上)

 葉っぱの上に止まらせて撮りたいと思ったがそれは無理。少し触っただけでぱっと飛び立ち、藪の中に消えてしまった。あの幼虫がこの蛾になったという証拠はないが、可能性はあると思う。  撮影:2012-06-06

2012年6月5日火曜日

フジハムシ*卵・幼虫・成虫


ハムシ亜科

薄紅色のきれいな卵   ↑撮影 2010-05-16


   ↑2012-05-13


 フジハムシの幼虫たち     ↑2012-05-10


フジハムシの繁殖期はフジの葉っぱが柔らかい5-6月頃。フジの芽の上で出会った2匹。


薄茶色の個体。   撮影 2012-06-17

2012年6月3日日曜日

ヒオドシチョウ*蛹化


   泣き出しそうな曇天。時間限定で立ち寄った場所でヒオドシチョウの集団蛹化(?)に遭遇。最初に頼りなげな草本についている蛹をみつけた。

 草刈で刈り取られること必至だな・・・と眺めていると、その蛹、ピクッピクッと硬いはずの身をくねらせた。びっくり!話にはきいていたが、実際見たのは初めて。蛹化間もないのだろうか?

 その後その辺一帯に相当数の蛹や前蛹状態の幼虫を見る。雨が降り出したが傘をさしてしばらく散策。  上:蛹化する場所を探してウロウロする幼虫


⇧ 尾部だけで逆さ吊りになる垂蛹型


 ⇧ファスナーを開けるように最後の脱皮をしていた。右端は1時間半後の様子


⇧ これがピクピクしていた蛹


⇧抜け殻付きの蛹


脱皮殻が葉っぱの上に落ちていた。  撮影:2012-06-03

テングチョウ*成虫と幼虫


テングチョウ亜科

 6月頃に新成虫が現れ、夏の暑い時期は休眠しているらしい。涼しくなった秋口に活動再開して、そのまま成虫越冬へ。上がその時期の個体。寒い日はどこかに潜んでやり過ごし、小春日和の温かい日は元気いっぱい飛び回っている。  ⇧撮影 2013-03-16


 5月中に撮った幼虫を調べている。これはどうもテングチョウの幼虫らしいことが判明。
色彩変異があるとのこと。大体3パターンくらいあるらしいが、左下のは緑がかった茶色だった。(葉っぱがエノキじゃなさそうなのが気になる・・・)みんな独特の体勢で葉上に静止。
撮影 2012-05-27

2012年6月1日金曜日

キンイロエグリバ*成虫と幼虫


  しかるべき場所にいれば擬態効果大なのだが・・。灯火まわりでうろうろしていた。キタエグリバとの違いが今ひとつわからない。下の幼虫を見つけた場所から近い場所なので、たぶんキンイロ〜だと思う。   撮影:2015-09-26


 渋いスーツを着たピエロのような幼虫・・という印象。胴体の白色波線が、キタエグリバでは連続するのに対し、キンイロ〜では体節ごとに途切れる、という違いがある。

 左の個体はまだ波線が発達しておらず黒っぽく、若齢だろうか?それに対して中と右(同一個体)は終齢っぽく見える。同じアオツヅラフジにいた。     撮影:2012-05-27

2012年5月29日火曜日

棘脚のハチ誕生


  撮影:2011-09-27

 ツルバラの葉っぱの裏側に作られたクモの巣のようなもの・・・。中を開けてみると小さな繭が入っていた。なんか気になるので、使用していない雨戸の隙間に置いておく。

 そのまま冬を越した。春になっても変化なし。やっぱり気になるのでプラスティックケースに入れて様子をみる。(もちろん野外に置いたまま)


⇧撮影: 2012-05-26

 この日の朝、ケースの蓋を開けてみると、黒っぽいハチの仲間が!20mmくらい。繭には脱出した穴があいている。この白いケースはハチの作ったもの?クモに寄生するハチの仲間かな?(推測)

 羽化したばかりのハチはおとなしく、繭といっしょに庭のフサスグリの葉上に移動しても飛び去ることはなかった。いっしょに記念撮影。


クモバチ科 

 脚にトゲがある。トゲアシベッコウ(追記:最近はトゲアシオオクモバチと呼ばれるみたいです・・)の仲間かな?よくわからない。葉っぱにたまっていた雨水をごくごくと長い間飲んでいた。

2012年5月28日月曜日

ヒゲコメツキ♂と♀


オオヒゲコメツキ亜科


   エノキの木にてイモムシを撮ろうと枝を握ったら、手のひらがモゾモゾ・・・。開いてみてびっくり。ヒゲコメツキの♂を握っていた。枝に戻して撮影しようと思ったが、なかなか手から離れてくれない。やっと枝にとまらせると今度は動き回ること・・・。
 しばらく追っかけをしていたら、今度はぴたりととまって動かず・・・。疲れたのでしょうか?こちらも疲れました。それにしても立派なお髭。初見。     
↑撮影:2012-05-27



    ヒゲコメツキ♀  標高900mくらいの場所にいた


撮影 : 2012-06-17