2011年4月25日月曜日

ヒメホソアシナガバチの長い巣


 雨上がりの朝、近くの山へ行く。まだ桜が残っていた。いつもの順番で芽吹きの確認をしながら歩いていると、落ち葉の上にちょっとぎょっとする物が落ちていた。

 ヒメホソアシナガバチの立派な造形物。いつもガードレールに作られた小さないびつな巣しか見ていないが、本来彼女たちはこんな細長い奇妙な巣を作る。(後で測ってみたら 25cmもあった!作られたのは去年の夏)

 昨日の雨と風で枝ごと落下した様子。濡れてしっとりとしていたが、しばらく石の上に置いて陽に当てると、すぐにカサカサに乾いた。素晴らしい速乾性である。

⇧撮影 2011-04-24


7年後、また落ちていたので拾ってみる。軽い。  ⇧撮影 2018-09-07

追加画像


撮影 2014-07-23

2011年4月23日土曜日

ミノムシのようなもの


                  蓑虫のようなもの・・・

左上:2011-03-18   リンゴの木の皮を食べていた。

右上:2011-03-19   タラノキにて。棘のふり?

左下:2011-04-09   コナラに芽にとりついていた。

右下:2011-04-19   カツラの枝にぶら下がる。ヒモが長すぎるようにみえるが・・・。

2011年4月21日木曜日

ヒオドシチョウのねぐら



 午後4時半頃。この日はよく晴れてポカポカ日和だったが、陽が西に傾き肌寒くなってきた。標高が900mを越える場所だったので無理はない。
小路を歩いていると、どこからか力強いはばたきの蝶が一頭飛んで来て、何の迷いもなく枯れ野の中に消えた。

 確かこの辺・・・と近づいてみると、枯れ草の間に小さな空間が空いていて、その中に地味ながら大型の蝶の裏翅が見えた。かなりボロボロのヒオドシチョウ

 カメラを近づけても逃げなかった。自分の擬態に自信があるのだろうか。ここに居れば大丈夫、と思っているのかも。長い冬の間、ずっとここにひそんでいたのかな?
なにはともあれ、ねぐらに潜り込む瞬間を目撃できてよかった。

撮影・・・2011-04-17

2011年4月20日水曜日

タテジマカミキリ


撮影・・・2011-04-17
薄暗い木陰の低木にひっそり取り付いていた。木をかじった跡あり。体の長さが30mmくらいあり、触角がその1.5倍くらいある。(測った訳ではないが・・・見た感じ。)
成虫越冬したのか、この春生まれたのか?さっぱりわからない。後で調べよう。

《追記》 2011-05-22
ドウボソカミキリ族タテジマカミキリ属のタテジマカミキリと判明。
寒冷地では成虫越冬するらしい。ボート状にかじった跡はそのためのねぐらのようなもの。より枝に同化してカムフラージュするため?ウコギ科のカクレミノという植物がお気に入りのようだが、この木は常緑樹ではなさそう。寄主植物はほかに、セイヨウキヅタ、ハリギリ、アオキなど。


2011年4月19日火曜日

アケビコンボウハバチ*成虫と幼虫


 触角がこん棒状のハバチ。芽吹いたばかりのアケビの若葉にとまっていた。後から拡大して見てみると産卵しているような様子。4-5月に出現してアケビに産卵、となるとアケビコンボウハバチでいいのだろうか?   



上:アケビ(木通・通草)の芽吹き  ↑撮影:2011-04-16   
下:
アケビコンボウハバチの幼虫    撮影:2009-05-23

 アケビ科の植物を食する。(これはミツバアケビか?)
ブルーベリーのような頭で、はらぺこあおむし状態。ハバチの幼虫はきれいな中間色をしたものが多い気がする。ゆえに比較的目立つが、成虫の姿は今回初見。

撮影:2011-04-16   

2011年4月18日月曜日

越冬組*ヒメホソアシナガバチ女王


   アシナガバチ亜科

 カシワの冬芽のあたりにしがみついているヒメホソアシナガバチの女王をみつけた。
昨年追跡調査(?)した巣の近く。今年はこの個体が巣を作るのだろうか?それにしても越冬明けのためか元気がない。もしかして死んでいる?

 心配になって手にとってみると、辛うじて動いてはいる。(写真下)ところがこの日は恐ろしく風の強い日で、この写真を撮った直後、哀れ女王は風に飛ばされて行方不明に・・・。どうか無事営巣を始めてくれることを祈る。

(弱っているとはいえ、むやみに蜂に触るの危険かもしれないので、気をつけましょう)


撮影・・・2011-04-16 

2011年4月17日日曜日

越冬組*クジャクチョウ


    
 街の桜は今満開だが、山の方では少し遅れている。それでもちらほら咲き始めた所に越冬蝶3種が集まって蜜を吸っていた。ルリタテハ、シータテハ、あと一種は分かりにくかった。越冬後、エネルギッシュに飛びまわるための栄養源として、桜の花も一役買っていたわけだ。

 春、クジャクチョウに会う場所はいつも決まっている。道を歩いているとそのチョウはやって来て、つきまとう。多分テリトリーに侵入してしまったからだろう。気を引くように近くの路上に下りて翅を広げてみせるが、近づくとぱっと飛び立つ。

 ただ山の斜面を固めたコンクリート面がお気に入りで、そこにとまって日光浴を始めると、気持ちいいのかじっとしている。  撮影:2011-04-16