2012年11月30日金曜日

ナミスジフユナミシャク*♂と♀


 ナミスジフユナミシャク♂

 朝出勤前に、自転車で5分ばかりの場所に散歩がてら出かけるのが最近の楽しみ。山の斜面の石段登りもいい運動。登りきった所にあるお堂に手を合わせるのもご利益がありそう。そしてなによりのお目当ては灯篭に居残った蛾をみつけること。寒冷な時期に成虫になるフユシャクの仲間は、食事もとらず子孫を残すことだけに短い命を燃やす。壮絶。


灯籠にはさまった枯れ葉に止まっていた♀。   撮影 2013-12-20

2012年11月27日火曜日

晩秋の蛾たち*ミドリハガタヨトウ 他


 ミドリハガタヨトウ

ある針葉樹の樹皮を撮っていたら、偶然みつけた。みごとに木と一体化。
新鮮な個体はもう少し緑気があるようだが、じきこんなかんじになるみたい。幼虫はケヤキを食べるとのこと。
下左:キリガの仲間?
下中:カバエダシャク
下右:ナカオビアキナミシャク



落ち葉がいっぱい入った手水鉢    撮影:2012-11-25

2012年11月25日日曜日

クロオビフユナミシャク♀ 他


 クロオビフユナミシャク♀

 今週末は所用が重なり、昼間自由にできたのは3時間ばかり。自転車で近くの雑木林に出かけてみたら、小さな灯篭に蛾が沢山とまっていた。昼間ふわふわ飛んでいる冬尺はなかなか撮りにくいが、寒い朝のせいかみんなじっとしている。数時間して帰りにみても動こうとしない。たぶんそこにいた冬尺たちはやるべきことをやり終えて、命が尽きるのを待つばかりなのかも・・・。枯れ葉の上に移動してもらって撮影。


↑クロオビフユナミシャクの♀は大きなお腹。これから産卵かな?


↑これはクロオビフユナミシャクの♂と♀だろうか?


〈左から〉  チャバネフユエダシャク♂   ウスオビフユナミシャク♂
       モジフユナミシャク♂     クロオビフユナミシャク♂

2012年11月22日木曜日

クヌギ林でチャエダシャク


   仕事がすこし早めに終わったので、寄り道して帰る。すっかり葉を落としたクヌギ林をガサゴソ歩く。お目当てのフユシャクの仲間がひらひら飛んでいたが、なかなか撮らせてくれない。これもフユシャクにちがいないと思われる蛾がクヌギの幹にとまっていた。


 家に帰って調べてみたら、このエダシャクはフユシャクの仲間ではなかった。

チャエダシャク(シャクが科エダシャク亜科) 

 11月~12月に出現する初冬の蛾。幼虫は4~5月に見られる。わりと広食性。チャの葉を食べるのでチャエダシャクと呼ばれるとのこと。クヌギなどブナ科も食べる。

2012年11月20日火曜日

日向ぼっこしていたアカエグリバ


 池のほとりの木の柵にいた。この柵には日向ぼっこしている虫は多い。


 少し触れると下草に落ちた。びっくりしたのか、いつも立てている翅を水平にしてくれた。


   その後、手を差し出すと指先によじ登ってきた。物怖じしない蛾No.1。
人肌が心地良いのかくつろいでいる。しばらく一緒に散策しますか?


 黄葉した葉っぱがあったので止まらせる。こういう所に止まった方がいいんじゃない?鳥とかにみつからないように・・。   撮影:2012-11-18

2012年11月19日月曜日

ふたをしていないトックリバチの巣


 イチイの枝に作られたトックリバチの巣。完成すると入り口が閉じられる。だいぶ前から見守っていたけれど変化なし。とうとうフタをされないまま冬になろうとしている。製作者はなんらかの理由で途中放棄せざるを得なかったのだろう。ちょっと罪悪感を感じつつ徳利を壊す。


   一匹くらい仮死状態のイモムシがいるかな?と思って恐る恐る壊してみたが、それらしきものは入っていなかった。でも小さな草の実らしきものがひとつ。いやそれとも虫の蛹?


撮影:2012-11-16

2012年11月18日日曜日

ジグモ*♀と♂


ジグモ科

   裏庭のヤナギの木の根元あたりには、いつも何本かジグモ(ジグモ科)の管状の住居がある。そういえばいままで主の姿は見たことがない。あまり外に出てうろうろすることはないクモのようだ。この日はその管状住居の出口あたりに、抜け殻のようなものがついているのをみつけた。引っぱり出して葉っぱにのせて撮影。(↓)


   抜け殻があるということはどこかにいるんだろうなと思って、木の枝で根元あたりを少し掘ってみた。長いトンネルは地中深く埋もれているかんじ・・・。そして頭をあげてみると、ヤナギの幹にでっかいクモが!この巣の主に違いない。ガサゴソと巣をいじられたので、びっくりしてとび出してきた様子。(↓)


   腹部が大きいので♀だろうか?。図鑑では20mmほどの大きさとのことだが、この個体は30~35mmはあった。色がうすく見えるのは脱皮後間もないのかな?


 動きまわることもなく、かなり長い間じっとしていた。やっぱり外の空気は美味しいな~とくつろいでいるかんじ。巨大な上顎。頭胸部には黒ダイヤのようなものが光っている。そのうちこちらをチラ見しながらおもむろに巣の中に潜りこんでいった。


 ♀は成体になっても一年に一度くらい脱皮をして、10年くらい生きる個体もいるとのこと。


↑撮影:2012-11-16

追加画像


♂はお尻も黒っぽい。毛虫を捕まえたのかな?   撮影 2014-07-19

2012年11月12日月曜日

オオネグロウスベニナミシャクの翅の裏


 ゆうべふと、そろそろオオネグロウスベニナミシャクの季節だなぁ・・・と思っていたら、その夜さっそく台所のガラス戸に蛾の影。捕獲してみるとまさにその蛾だった。翌朝外で撮影。表側も撮ろうと思ったが、蓋をあけたら逃げられた。


〈追加画像)これもオオネグロウスベニナミシャクかな? 

 撮影 2012-07-18

エゾアオカメムシ*成虫と幼虫


    これは夏場、よくみかけるタイプ。↑ 撮影 2012-07-14


 標高1500mくらいの場所で、あまり虫の気配のない中でこのカメムシだけはよく見かけた。

秋も深まるとこんな色になる。  ↑撮影:2012-10-14
 

みんなエゾアオカメムシの幼虫と思われるが・・・。右端が終齢幼虫。↑


↑ 3齢あたりか? 撮影 2009-08-23


撮影 2009-10-03

2012年11月9日金曜日

ジュウジナガカメムシとガガイモ


  マダラナガカメムシ科

 ガガイモの果実   ⇧撮影:2012-11-03

  
 ガガイモにジュウジナガカメムシの幼虫がいっぱい。右はなぜかヤブジラミに一匹だけでいた。群れから落下したのな?   ⇧撮影 2012-07-14 
 

  別の場所で。成虫。類似種にヒメジュウジナガカメムシがいる。 

⇧撮影 2012-07-22


   タデの花にいた。腹部の模様が左右つながっているのがヒメジュウジ~で、黒点になっているのがジュウジ~とのこと。   ⇧撮影 2012-10-12

2012年11月7日水曜日

コカマキリ*これから産卵? 他


   
 木柵の上にいたコカマキリ。なんか変だと思ったら、前肢の内側にある紋が丸見え。もう片方の肢は肘のあたりまであるのだけど途中で切断された跡。いろいろ修羅場をくぐり抜けてきたのでしょう。片鎌がないと歩行もおぼつかない様子。産卵場所を探し回っているようだけど、体力消耗しないうちに早くその辺に産んじゃえば?  


⇧撮影 2012-11-03


上の個体より、褐色味が強い。  撮影 2019-10-07

2012年11月5日月曜日

オオクチブトカメムシ*大物を捕獲


追加画像:これはオオクチブト~かどうか未確認。


2012-10-20  なんとなく撮ったおなかの写真で、これがオオクチブトカメムシだと判明した。類似種のクチブトカメムシは腹部中央に黒点が並ぶ。

追記:第7節(お尻の先端あたり)に黒点らしきものが認められるのでこの個体は♀と思われる。


2012-10-21  翌日別の場所で。この個体はものすごい大物を仕留めていた。物理的にこんな状態で食事が出来るのだろうか?これも偶然腹部を撮影していたのでオオクチブトカメムシとわかった。クチブトカメムシが成虫越冬なのに対し、この種は卵越冬。栄養をつけてこれから産卵するのかな?

2012年11月1日木曜日

セグロアシナガバチ


アシナガバチ亜科

  上:浜辺近くでたくさんのセグロアシナガバチが飛び交っていた。自宅あたりでは見かけない蜂。お尻の模様が恐ろしげに見える。キアシナガバチくらいの大きさ。この土地の人たちは「アカサカ」と呼んでいる。

 下:青い漂流物がお気に入りのアカサカ。カメラを近づけて逃げられても、待っていれば何度でも戻ってきた。「しつこい奴だ・・・」という顔で睨まれる。この顔は雄蜂のよう。もしかしてみんな♂なのかもしれない。♂は♀より体色が黒っぽいとのこと。


撮影:2012-10-27