2012年6月28日木曜日

6月のオオネグロウスベニナミシャク


 薄暗い林の中を歩いていたら、はらりと葉っぱが落ちるように何かが地面に落ちた。その場所まで行ってひざまずいて見ると小さな蛾。『あっ見つかっちゃった!逃げなくちゃ・・・』とまた飛び立つ蛾もいるが、この蛾はじっとしていた。『見つかったみたいだけど大丈夫、大丈夫・・・こうして枯れ葉の上にいれば大丈夫・・・』と自分に言い聞かせているみたい。

 地味な色合いだけど美しい。何度も塗り重ねられた油彩のような。帰ってから調べてみたら知っている蛾だった。毎年秋も深まる頃現れて時々室内にも侵入して壁に止まっていたりする。私にとって冬になる前の淋しい季節の象徴だった。
食樹はコナラなどのブナ科とヤナギ科。春と秋に出現するらしい。  
撮影:2012-06-17

《追加画像》


昨年の秋、玄関戸に来た蛾(左右同個体)
よく似た種にウスベニナミシャクがいて、裏翅の模様に相違点があるとのこと。これはオオネグロ~でいいのかな?   撮影:2011-11-11