幼虫が大発生して木の葉を食い尽くしたり、巨大な成虫は灯火に沢山集まってヒトに嫌がられたりするクスさんであるが、今日はとても美しい個体に会った。
全体に淡色系で上翅は落ち着いた色でまとめてある。そのせいもあり、かっと見開いた眼状紋が際立つ。眼の半分には青いアイラインがくっきり。頬紅のような淡いピンクの控えめ加減もいい。そして後翅の端を彩る柔らかいココアブラウン。一番濃い色をそこにもっていくのか・・・。もうこれは誰が見ても恐ろしい鳥の顔に見える、かな?
蛾に惹かれるのは、たぶん翅が美しいから。神様の描いた不思議な幾何学模様に、趣ある中間色が多用された翅。(もちろん地味~な奴が多いのだけど・・・)蝶も蛾も同じ鱗翅目の仲間なのに、蛾の方は明らかに市民権を得ていない。そのアウトロー感もいい。
こちらは渋くまとめています。 撮影:2013-09-29
〈追加画像〉