シデムシ科
2週間ほど前のこと。朝の散策の時、あまり入らない場所にちょっと入ってみた。前方に何か異様なものが見える。哺乳類の死骸?タヌキくらいの大きさ。でもすでに毛がないように見える。足が止まる。腐乱死体、という状態か?その腐りかけた体には、何か虫がいっぱいたかっている。ベッコウヒラタシデムシの赤い胸部が遠目にチラチラ見える。(あの虫は前にどこかで撮ったことあるからいいや・・・)自分で自分に言い訳してその場から逃げた。
そして今日、勇気を出してその現場がその後どうなったか見に行った。確かこの辺・・・と思われる場所に屍らしきものは見当たらない。そこだけ草が生えてなくて、地面がうねうねと蠢いている。肉体は虫たちによって埋葬され、その作業は土中でまだ続いているようだ。よく見ると、そばに転がっている白い石に見えたものは頭蓋骨。細かい骨も土の中に見え隠れ。一片の肉もついていないきれいな骨だった。こうして生き物は土に還ってゆくのか・・・。分解者たちの確かな仕事ぶりに敬意を払う。
ベッコウヒラタシデムシやマエモンシデムシ等が時々土の中から出てきて、外の空気を吸っている(ように見える)。他にオオヒラタシデムシではない黒い大きな甲虫がいた(写真上)。後で調べてみたら、シデムシ類最大のクロシデムシだった。初見。
撮影:2013-09-07