昨年茂らせ過ぎたスイカズラをそのままにしておいたら、今年はまた大変なことになってしまった。甘ったるい匂いが立ち込める中、あまりうちの庭では見かけない蝶が飛んでいた。イチモンジチョウ。スイカズラに産卵していた。
何年か前にハスカップの鉢植えにイチモンジチョウの幼虫がいたことがあったので、人知れずこの蝶は山の方からやって来ていたのだろう。ちなみにスイカズラ科のケヨノミ、あるいはクロミノウグイスカグラのことを、北海道ではハスカップと呼んでいるらしい。 撮影 2013-06-02
この日、玄関まわりで見覚えのある蛹をみつけた。ヒオドシチョウの蛹。玄関の引き戸、壁面、置きっぱなしの傘などに計6個ぶら下がっていた。傘についていたものを引き離そうと手を触れたら、ピクピクと激しく暴れてびっくり。まだ蛹化間もないのかも。そういえば2-3日前に、娘が玄関に置いてある自転車のまわりに大きな恐ろしげな毛虫がいっぱいいたと騒いでいたっけ。聞き流していたが・・・。
それにしてもなぜ山でしか見かけないヒオドシチョウの幼虫がうちの玄関に結集していたのか?うちの庭木の葉を食べて育ったのかな?エノキだったら何本かある。やはり山の方から♀が飛んできて産卵したのだろう。このところ、近くの雑木林通いが忙しくて、庭の様子を見ていない。草ぼーぼーにしておくとこういうことになるのかもしれない。
追記:玄関にいた蛹たちのその後。3体はいつのまにか羽化したらしく抜け殻に。2体は一部黒ずみ何者かに寄生された様子。あと1体は羽化失敗で上のような状態で死亡していた。
そしてその近くの雑木林では、先日見かけたオオミズアオの♀が産んだ卵が孵化していた。毎日チラ見して気にはしていたが、変化がないので無精卵かもしれないと思っていた。何はともあれ、オオミズアオの若齢幼虫を撮影できてよかった。産んだ主を見ていなかったら何の幼虫かわからなかったと思う。
翌日、卵のついていた葉に幼虫の姿はなく、近くの常夜灯の上に数匹だけいた。なんか路頭に迷っている様子。他のきょうだいたちはもう食樹を目指して移動していったと思われる。
林床の枯葉の中で芽を出したコナラ。引っこ抜いたらドングリがついていた。 日陰にあったせいか、葉っぱがやわらかそう。さっきの路頭に迷っていた幼虫2匹を葉っぱにのせて持ち帰る。
ちゃんと育てられるか心配だけど・・・。 ↑ 撮影 2013-06-03
一日でこれだけ食べた。 ↑ 撮影 2013-06-04
翌日はこれだけ食べた。その後幼虫たちは脱走して行方不明。
うちの庭のどこかで無事成長していることを願う。 撮影 2013-06-05