2011年5月14日土曜日

続・黄色い繭*リンゴドクガ


 昨年の秋、室内で見つけた「黄色い繭」のその後。
繭は冬の間、火の気のない玄関の隅っこに置いた。暖かくなってきたら、外の軒下に移動。(やっぱりどんなものが出てくるのか見届けたいので、通気性のある飼育ケースに入れて・・・)

 それからなるべく毎日覗くようにしていた。そしてこの日の朝、入れておいた枝にとまっている成虫(♀)を発見。⇧実は本当に羽化するとは思わなかった!ケースから近くのアロエの上に移動して撮影。⇧あんまり動かない。心配だけど、あとはどうぞご自由にとそのまま放置して出勤する。
 
 夜遅く帰宅した時見てみると、朝居た場所を動いていなかった。死んでしまったかな・・・と思ったがそのままにしておく。そして翌朝。成虫はアロエの葉の上にはいなかった。その辺にころがっているかな、と探してみるがいない。それから近くの植木鉢に、なにか長いものが止まっているのに気がつく。なんとあの成虫の交尾体!(写真下・下が♂)いつの間に・・・。これがフェロモンとやらの成せる技か。


 その日の夜帰宅して見てみると、♂は去り♀だけ同じ場所にいた。翌朝、♀も去っていた。どこかに産卵にとびたったのかな?  撮影:2011-05-10

 種名はリンゴドクガのようだ。ドクガと命名されてはいるが、幼虫、成虫とも毒はない。自分も知らずに触れていたがなんともなかった。黄色い長毛のとても美しい幼虫はまだ見たことがない。確かに庭にリンゴの木があるので、窓を開けている時にでも侵入したのだろうか?不思議。(幼虫はリンゴのようなバラ科に限らず、ブナ科、カエデ科、ヤナギ科などいろいろな木につく)

     ⇧撮影:2011-05-11       


 リンゴドクガ 幼虫   撮影:2011-08-06


 撮影 2011-10-23